2023年8月27日（日）に横浜デジタルアーツで開催された『横浜ゲームダンジョン』に、ゲームエイトライターが参加してきた。この記事ではSukeraSparoさま出展の「ことのはレルナード」についてミニレポートをお届けする。
ことのはレルナード
華やかな二人の女の子の様子が可愛らしい「ことのはレルナード」は、SukeraSparoが2017年に公開している「ことのはアムリラート」の派生作品。同作はある日突然異世界に迷い込んだ主人公の女の子が、異世界の言葉の勉強を通して現地の女の子と仲良くなっていく……という純百合アドベンチャーゲーム。そして本作は、そのゲームの中にあった異世界語を学ぶという要素をピックアップして作られた、「言葉を学ぶ」ゲームだ。
「ことのはアムリラート」についてもう少しだけ説明を加えると、作中の言語「ユリアーモ」は現実の人工言語「エスペラント語」をモデルに作られたもので、そのため文法なども相当しっかりしている。そういったこともあってエスペラント語学習者の界隈でもよく知られているらしい。とにかく言語を学ぶということを通して異世界と、そこに住む人と関わっていくことを描いた作品で、言語好き、百合好きの人はこちらもぜひ触ってみていただきたい。
本編の物語については公式サイトのURLなどを貼付させてもらったのでそちらをご覧いただくとして、本作に的を絞った情報をお届けすると、一つには元の本編ゲームへの没入感をますます高めるための外伝的な意味合いを持ちつつ、もう一つの意味合いとして、「言語を学ぶ」ことのおもしろさにフォーカスしたゲームにもなっている。製作にあたっては、既存の言語アプリなども参考にしつつ、勉強ではなくゲームの延長として遊べることを意識しているという。
今回プレイできた体験版に関しては、本編ゲームと違ってアドベンチャー的な要素はなく、ストイックに異世界語を学ぶ内容となっていた。復習したい単語だけを選んで単語帳のようにしてみたり、例文を穴埋めする形で文章を作ってみたりと、かなり本格的だ。ただ、製品版ではご褒美シナリオも実装されるということだったので、本編ファンの方は今後の開発を楽しみにお待ちいただきたい。また余談ながら、じつはユリアーモ⇔エスペラント語の互換機能もあり、エスペラント語入門として遊ぶこともできそうだ。
横浜ゲームダンジョンについて
この記事は2023年8月27日に行われた「横浜ゲームダンジョン」に出展されていたブースのミニレポートです。ゲームダンジョンは国内の個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲームの展示会で、今回が3回目。横浜開催の1か月前には、東京でも開催されていました。
今回ゲームエイトライターが取材したブースを紹介！
（編集・執筆／ena）
