2023年8月27日(日)に横浜デジタルアーツで開催された『横浜ゲームダンジョン』に、ゲームエイトライターが参加してきた。この記事では石乃浦骨董店さま出展の「至れり尽くせり 夜に昇る米倉草間」についてミニレポートをお届けする。
至れり尽くせり 夜に昇る米倉草間 について
「至れり尽くせり 夜に昇る米倉草間」は石乃浦骨董店さんの出展している、2003年頃の上野を舞台にした一次元ローグライクRPGで、スマートフォンとswitch版でプレイが可能となっていた。マップなどはない一本道タイプのローグライクで、プレイヤーは前に進むか後ろに下がるかを選択してレベリングやアイテム集めを行っていくといった流れだ。ゲームとしてはごくシンプルだが、プレイしていて感じたのは、ちょっとおちゃらけた雰囲気がとても心地よいことだ。
というのも、本作は2003年頃の上野が舞台ということで、いわゆる平成レトロ的な雰囲気のあるゲームで、何かが囁いていそうなお兄さんがガイアの力で攻撃してきたりするのだ。このゲームで登場する敵はタバコ屋のおばあちゃんやセールの客引きの人など、まさに上野のそのへんにいそうな人々で、攻撃方法も直接殴られるわけではなく、おばあちゃんに「うちの子は医者なのよ」と言われて主人公が自信喪失になったりする。どういうバトルが行われているんだ……と言いたくなるクスっとくる小ネタの宝庫であり、いわゆる単なる雑魚戦にあたるバトルがとても楽しい。
こうした敵キャラクターのセリフや入手できるアイテムには(たぶん30代かそれ以上くらいの年代の人々にとって)懐かしいネタが多く、にやにやしながら楽しめるのが今回の体験版の内容となっていた。これはこれで非常に面白かったのだが、本編に続くこの先の物語では、上野の夜の街を舞台にしたちょっとアングラな物語も展開されていくとのことで、どんな人物たちが登場してくるのか、続きの展開もかなり楽しみである。こちらは年内のリリース予定とのことなので、気になった方はぜひ続報をおまちあれ。
横浜ゲームダンジョンについて
この記事は2023年8月27日に行われた「横浜ゲームダンジョン」に出展されていたブースのミニレポートです。ゲームダンジョンは国内の個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲームの展示会で、今回が3回目。横浜開催の1か月前には、東京でも開催されていました。
今回ゲームエイトライターが取材したブースを紹介!
(編集・執筆/ena)