SYNDUALITY Echo of Adaとは
『SYNDUALITY Echo of Ada』とは、バンダイナムコグループが挑む新規大型SFプロジェクト「SYNDUALITY」の一つである、PvPvEのオンラインシューターゲームだ。
プレイヤーは二足歩行メカ《クレイドルコフィン》に登場するドリフターとして、パートナーAIのメイガスと共に異形の生物『エンダーズ』を退けながら、地球上の貴重資源である《AO結晶》を中心に、物資を持って無事帰還することが目的となる。
本作は何と言っても、地上での活動を手助けするAIパートナー《メイガス》の存在に注目すべきだろう。プレイヤーと共にクレイドルコフィンに搭乗し、探索や戦闘の手助け、引いては行動の提案や雑談など、ただのAIに止まらない八面六臂の活躍をしてくれる。
そんなメイガスは、プレイヤーのアクションによって提案の方向性やナビゲーション内容の変化など、その特性を変えるのが大きな特徴となっている。
例えば、積極的にドリフターと戦闘を行えば好戦的な台詞を、戦闘を避けるように行動すれば消極的な台詞をと言った感じで、プレイヤーそれぞれのプレイスタイルを手伝うナビゲーションを行うように成長するのだ。
時には「あのクレイドルコフィン、良い装備してますよ?」と唆してくることも…?
一人一人のプレイヤーに合わせた唯一無二のメイガスとは、きっとただのパートナーでは言い表せない不思議な関係となるだろう。
実際に体験してみた感想
とにかくメイガスに感動しっぱなし
都内某所で行われた先行ゲーム体験会にお邪魔させてもらい、抽選で権利を勝ち取った選ばれし4人+スタッフ入り乱れる、地上に降り立つ事に。
▲マウスとコントローラーの両方が用意されていた
実際にメイガスと行う探索はどんなもん?と、期待を胸にプレイを開始したが、まさに感動の嵐。所謂サバイバル系のゲームには孤独感が付き纏うものだが、メイガスは見事にその概念を破壊してくれた。
寂しさを感じないというのは大きなメリットで、サバイバル系で陥りがちな焦燥感からの雑プレイを抑えてくれるのだ。プレイヤー側に判断をする余裕が生まれて、「SYNDUALITY」の世界を十二分に楽しむ事が出来るぞ。
▲視認していない他プレイヤーの行動も報告してくれる
また、プレイヤーの状況把握能力を補ってくれる点にも注目。プレイヤーが視認するよりもかなり早いタイミングで接敵を警告してくれるので、「訳も分からない内に倒された…」という状況が目に見えて減る事だろう。
▲メイガススキルを使えば壁の生成も可能
▲メイガスオーダーで手軽に周囲の状況を把握
更に、周囲の安全や物資の有無を確認してくれる『メイガスオーダー』や、主に戦闘で効果を発揮する切り札『メイガススキル』も用意されている。上手く活用して、戦闘や探索を有利に進めよう。
プレイヤー側で感知し辛いであろう遠くに居る他ドリフターの音や行動も逐一報告してくれるので、行動指針を定めやすく、まず迷う事は無くなるだろう。体験中は、このメイガスの賢さと頼もしさに終始驚きっぱなしだった。
▲ピックアップ中に少し離れるだけでも心細さを感じてしまう…
他ドリフターとの邂逅
地上を探索していれば、当然他ドリフターとも邂逅する事がある。ここでプレイヤー側には「戦って資源を奪う」「協力を要請する」「逃げる」の3つの選択肢が生まれる。どの選択肢にもリスクがあるので、ここでプレイヤーの色が出る事となるだろう。
「戦って資源を奪う」は、相手が集めた物資を総取り出来るという大きなメリットがある。しかし、他ドリフターを襲い続けていると指名手配されてしまい、逆に狙われる側となってしまうのだ。
指名手配されるとスキャンされた際に「危険な敵」である事が通達されるので、いざ協力を要請した時に誰も乗ってくれなかったり、いきなり背後から狙われたりと困ることも多く、奪った物資の価値と釣り合うかはプレイヤーの捉え方次第だろう。
因みに筆者はかなりの疑心暗鬼の為、他ドリフターに視認された時には迷わず攻撃を仕掛けてしまっていた。時には背後から一撃だけ入れて逃げたり…思わずニヤリとした顔は誰にも見られていないといいが…。
そして「協力を要請する」は、まずはこちらに敵意が無い事を示さないといけない。裏切られた際にはほぼ間違いなく初撃を受けてしまうため、いざ戦闘になった際には大きな不利を背負う事となってしまう。
▲オーダーリングでコミュニケーションが取れる
一方で協力を取り付けられた時のメリットも非常に大きく、より危険な場所への探索が可能となり、貴重な物資を漁る事が出来るようになる。
一応クレイドルコフィンの弱点である背中を晒してしまう事にはなるが、協力関係を結べばフレンドリーファイアーによるダメージを軽減させられるようなので、急な裏切りによる事故は起こりにくい設計となっている。
筆者は体験出来なかったが、休憩中に拝見した他ドリフターの画面で、協力プレイしている様子を見る事が出来た。これがまた面白い話で、何と席が隣同士の二人が協力しているのだ。
▲気づかない内に隣同士で協力プレイ
お互いは全く気づいておらず、全てゲーム内でのコミュニケーションだけで完結しての協力プレイ。この何とも奇妙な一期一会感を、筆者も是非一度は体験してみたいものだ。
とは言っても、背後から攻撃してニヤリとしている間は縁遠い話ではあるのだが…。
やられたら早めの脱出を
クレイドルコフィンのヒットポイントが0になってしまうと、地上で集めた物資だけでなく、搭乗している機体や装備している武器も全て落とす事となる。かなり重いペナルティとなっているので、出来るだけ倒されないように立ち回る事が求められるだろう。
▲画面上のコマンドを入力してメイガスだけでも帰還をさせる
また、唯一メイガスとユーザーのみはクレイドルコフィン撃破後にベイルアウト(緊急脱出)の猶予が設けられており、制限時間内に指定されたコマンドを入力する事で帰還させる事が可能となっている。
失敗してしまうとメイガスが行方不明になってしまい、帰還するまでは探索でのサポートが受けられなくなってしまうのだ。
ナビゲーションが無くなるだけでなく、メイガススキルやメイガスオーダーも使う事が出来なくなるため、他ドリフターとの間に大きな差が生まれてしまう。この状態で襲われるとひとたまりも無いので、一刻も早く取り返さなければならない。
行方不明になったメイガスは、自力で帰還したり地上で見つけ出して連れて帰る事が出来る。しかし、運悪く他ドリフターに回収されてしまうと、取り返す際のにお金が必要となるので、その事態だけは避けたいものだ。
「もし手持ちに必要な金額が無かったら取り返せないの?」という疑問については、ゲーム内でお金を借りられる救済措置が用意されているそうので、安心(?)して欲しい。
プレイ後の座談会でフィードバック
約90分たっぷりと遊んだ後には、気になった点をざっくばらんに話し合う座談会が開かれた。プレイ後の興奮が冷めやらぬプレイヤー達からは、次々と意見が飛び交う事に。
中でも筆者が気になったのは、サーチした相手に対して予め設定した一言コメントが表示される機能が欲しいとの要望だ。
これは確かにサバイバル×ロボットだからこそスムーズに導入できそうな仕様であり、新たな駆け引きの要素という意味でも、非常に面白い試みになるのではないかと一人で勝手に考えてしまっていた。
その他にも「ステップのエネルギー消費量が移動できる距離と見合わない」や「弾とオブジェクトの当たり判定について」など、コアなゲーマーならではのディープな要望についても議論が交わされていたぞ。
最後に
『SYNDUALITY Echo of Ada』の先行体験会に参加して感じた事をつらつらと書かせてもらったが、いかがだっただろうか?筆者は早く自分だけのメイガスと探索に出たくて、今もウズウズしてしまっている。
今では一般的になりつつあるオンラインシューターの中でも、一際人を選ぶサバイバルゲームである本作。やはりメイガスという存在が大きく、同ジャンルに苦手意識を持つ方にもおすすめできる素晴らしい仕上がりとなっていた。
また、製品版には「SYNDUALITY」の世界を深く知り、楽しむ事が出来る1人用モード旧アメイジア調査
も用意されている。人とAIのすれ違い
がテーマのストーリーを、ぜひアニメと一緒に楽しもう。
今回行われた先行体験会については今後も実施予定とアナウンスされているため、気になった方はぜひX、公式Discordサーバーをチェックしつつ、応募を検討して見て欲しい。
SYNDUALITY Echo of Adaについて
タイトル:SYNDUALITY Echo of Ada
ジャンル:TPS
発売日:未定
販売形態:未定
対応機種:PlayStation®5 / Xbox series X|S / STEAM®
公式Twitter(X):https://twitter.com/SYNDUALITY_GAME
公式サイト:https://synduality-ada.bn-ent.net/
公式Discord:https://discord.com/invite/XwSJ9akKdJ
(編集・執筆/ふうた)