2025-03-07

【インタビュー】誰かの大切な『推し』を描く。新卒一期生シナリオライターの成長

<以下、noteより引用。>

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f4samuraiで活躍するメンバーにインタビューし、担当業務や仕事の価値観を掘り下げていく「わたしのあゆみ」シリーズ。今回の記事では、2020年に新卒社員として入社したYoshiさんのインタビューをお届けします。

f4samurai初の新卒社員として入社してから約5年間。シナリオライターとしての成長の軌跡を振り返りながら、仕事で大切にしていることや今後の目標についても語ってもらいました。

新卒一期生のシナリオライター 現在までのあゆみ

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Yoshi / シナリオライター(2020年新卒入社)

― まずは現在の業務内容を教えてください。

新規開発プロジェクトのシナリオライターを担当しているYoshiと申します。
主にシナリオの執筆や音声管理などを行っています。

― Yoshiさんは新卒一期生としてのf4samuraiに入られたんですよね。入社までの経緯について教えてください。

はい、2020年に新卒一期生としてf4samuraiに入社しました!もう6年目を迎えると考えると感慨深いですね。

もともと読書や漫画、アニメなどが好きで、就活などで改めて将来のキャリアについて考えたときに「自分自身もコンテンツに救われてきたので、今度はそれを作る側に回りたい」と思ったことがこの業界を目指したきっかけでした。

ただ、私は特にクリエイティブな学校/学科に通っていた訳ではなかったので、そこから作り手の道に進むにはあまり選択肢がなく、狭き門だな……と悩んでいたところにf4samuraiの新卒ライター募集を見つけたんです。

こんなチャンスはなかなかないと思い、また『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』をプレイしていて好きだったのもあって入社を決めました。

― 入社時点ではライティングは未経験だったのですね。

大学で日本文学を学んでいたので文章に触れる機会はありましたが、趣味で書くことはあっても、授業で書くのは論文やレポートが中心だったので、シナリオ執筆はゼロからのスタートでした。シナリオ制作の本を読んで勉強したり、先輩方からフィードバックを頂いて一つ一つ学んでいきました。

PC操作に関してもネットサーフィンくらいの経験しかなかったので、ショートカットを覚えるなど本当に基本中の基本から身につける必要がありました。

さらに、入社した2020年はコロナ禍真っただ中で、f4samuraiも全社的にリモートワーク体制だったんです。研修などもすべてリモート実施で、日々のやり取りもチャット中心だったので、コミュニケーション面でも苦労した記憶があります。

― そこから、どのように業務に入っていったのでしょうか?

1年目は研修終了後にIPタイトルのスクリプター(※シナリオの流れに合わせてキャラクターの動きや表情、エフェクト、カメラワークを調整し、演出を作る仕事)として経験を積みつつ、徐々にライター業務や収録の立ち会いをはじめとする音声管理業務などを任せていただきました。

3年目あたりから直属の先輩が産育休を取得されることになり、それに合わせて一人で進める仕事が増えていきました。現在は新規プロジェクトでシナリオライターと音声管理を担当しています。

※音声管理業務とは ホーム画面やガチャ画面などでキャラクターが話すセリフの音声収録立ち会い、社内でのデータ管理や実装までの音声関連業務の総称。

人の意見を素直に受け止める

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― 「Yoshiさんが入社後すごく成長した」という声を社内でも聞くことがあります。ご自身で成長を実感する瞬間はありますか?

まず単純に分かること・知っていることが増えたことによって視野が広くなった実感があります。以前は渡された自分のタスクをこなすことで精一杯だったのが、現在は発注の経緯や意図を汲んで動けるようになりましたし、チーム全体で何が起きているのか理解できるようになりました。

先輩方からも「(いい意味で)神経が太くなった」と言われたりします(笑)。見える範囲が広がると、「もっと良くするためにどうしたらいいか」と考えることもできるようになるので、仕事の楽しさもさらに増してきました。

あとは質問や相談を受けたとき、大体のことに対しては自分なりの答えを返せるようになってきた感覚があるので、それもこの5年間で成長できたところだと思います!

― 成長し続けるため、吸収し続けるためにご自身が意識していることはありますか?

「色んな人の意見を素直に受け止める」ようにしています。

入社して日が浅いころ、直属の上司に「なぜ未経験の自分を採用していただけたのか」と聞いたことがあるのですが、その時に「素直そうだったから」と言われたのが強く記憶に残っています。当時はその言葉の意味を深く理解できなかったのですが、業務経験を積むにつれて分かってきたような気がしています。

人の意見やフィードバックを素直に聞けるということは、仕事の一つひとつを勉強の機会に繋げられるということです。そしてただ言われたことを鵜呑みにするのではなく、傾聴し、相手の言い分をしっかり理解した上でどう考えるかが重要だと思います。

キャリアを積むほど忘れてしまいがちな姿勢だと思うので、新人ではなくなった今でも、素直さを失わずに仕事と向き合うよう心がけています。

「誰かの“推し”を描く」ライターとしての責任

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― 仕事で大切にしていることを教えてください。

大きくは3つあります。まずライターとして、「自分が扱うキャラクターは、誰かの『推し』である」という責任を忘れないようにしています。物語を描くことは、登場するキャラクターの人生を担うことと同義だと言えます。だからこそ、自分が描きたいストーリーラインのためにキャラクターを“使う”ような描き方はしてはいけないと上司からも教わりました。

どんなキャラクターにも人生があり、そのキャラクターを愛してくださっているファンの方がいる。特にf4samuraiではIP作品を担当する機会が多いため、このことは肝に銘じています。

2つ目は、少し関連しますがやはりユーザーさんの声をとても大切にしています。自分の書いたシナリオがリリースされたらSNSをチェックして、色んな方の感想や意見を読むようにしています。もちろん賛否どちらの声もありますが、細かいところまで考察してくださったり、逆に自分では考え及ばなかった形に解釈してくださっていたり、たくさんの反響をいただけるのでやりがいにもなっています。

中にはファンアートを制作してくださる方もいて、自分の作ったものが誰かの創作に繋がるというのもすごく嬉しい瞬間です!

3つ目は、「色々な方の力があって自分の考えたシナリオが世に出ている」と意識することです。ゲーム開発はチームでおこなうものですし、一つひとつのタイトルに対して本当に多くの関係者の方がいらっしゃいます。中には直接やり取りする機会のない方もいらっしゃったり、自分の担当領域と日々向き合っていると全体像が実感しづらいこともありますが、だからこそ「自分はたくさんの人と協力しながらこの仕事をやり遂げているんだ」と常に考えるようにしています。

おばあちゃんになってもシナリオを書き続ける

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― f4samuraiの好きなところを教えてください。

端的に言うと、優しい人が多いところが好きです!

実は学生時代は就職することに対して漠然とした不安があって、会社はすごく怖い場所だと思っていました(笑)。でも実際入社してみたらそんなことは全くなくて、みなさん親切に質問に答えてくれたり、悩みがあったら一緒に考えてくれたり……コミュニケーションが取りやすく、自発的に「成長してチームの役に立ちたい」と思えるような環境だと感じています。

「優しい」と言うとすごく簡単な言葉に聞こえてしまいますが、日々顔を合わせて一緒に仕事をする仲間同士なので、結局そこが一番大事だと思っています。社員同士のコミュニケーションを円滑にするための施策は会社単位でも開催されていて、懇親会や部活など、さまざまな交流の場があります。

― 「コミュニケーションが取りやすい人が多い」というのは大事ですよね。Yoshiさんが日頃コミュニケーションにおいて意識していることはありますか?

単純なことですけど、少しだけ大きめの声で話すようにしています。以前は会議等で話すときも小声になりがちだったのですが、上司との面談でアドバイスをいただいてから意識しています。

あとは、「自分の存在感を出すことでコミュニケーションが取りやすくなる」というアドバイスもいただいたので、チャット上でのやり取りやシナリオチームの食事会の幹事を行うことでアピールを頑張っています(笑)。

― 素敵ですね!最後に今後の目標を教えてください。

自分の最終目標は、おばあちゃんになってもシナリオを書いていることです。シンプルにシナリオを書くのが好きだからずっと続けたい!という意味でもあるのですが、それだけ長く書き続けるのには相当の実力が必要だと思うので、着実に成長し続けて、自分ならではの色を出せるようなシナリオライターになりたいとも思っています。

近い将来の目標は、メインライターとしてシナリオを書ける力量を付けることです。ライティングのスキルも管理する能力も伸ばしつつ、バシバシ書けるライターになりたいですね。

あとは入社してからこれまで、本当に多くの先輩方に成長をサポートしていただいたので、次は自分が誰かに同じことをできるようになれたらいいなと思っています。そのためには技術だけでなく、コミュニケーションスキルももっと磨かないといけません。

これからも自分の引き出しをどんどん増やしていけるよう、努力し続けたいと思います!

―ありがとうございました!

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