2023年8月27日(日)に横浜デジタルアーツで開催された『横浜ゲームダンジョン』に、ゲームエイトライターが参加してきた。この記事では6th sense Gamesさま出展の「イノウノカルテ」についてミニレポートをお届けする。
イノウノカルテについて
イノウカルテは6th sense Gamesからの出展タイトルで、カウンセラーである主人公が、とある施設で軟禁されている子どもたちにカウンセリングを行い、彼らのパーソナリティに関する情報を集めていく、という一風変わったアドベンチャーゲーム。さまざまなアクションから得られる子どもたちの反応を観察し、会話によってうまく心を開いてもらいながら、彼らが持つ「異能の力」の正体を探っていくことが目的となる。一見地味に見えるかもしれないが、様々な行動で反応が返ってくるのが面白く、プレイしているとつい引き込まれてしまう。
通常のアドベンチャーなどと違うのが、単に会話の選択肢を選んでいくだけではなく、「何を話題として選ぶのか」ということも自分で探さなければならないことで、画面内に映るさまざまなものが会話の糸口になる。例えば今回体験プレイした「エリカ」では、彼女が大事そうに抱えているヌイグルミを話題として選択することで、彼女の話を引き出し、どのような性格なのかを知ることができた。
ただこのゲーム、1回のカウンセリングですべての情報を集めるのは超ムズかしい……会話の終わりにそこで得られた情報や自分の取った行動などから評価レポートが出てくるので、それをもとに何度もカウンセリングに挑戦して、より効果的に相手の心を開いて話題を引き出していく方法を探していく必要があるのだ。けっこう頑張ったつもりだったのだが、筆者の評価は残念ながらD……。開発者の方いわく、何周も挑戦して最適な行動を探っていくパズルゲーム的な要素があるとのことで、繰り返しトライしながら彼らの心を開く方法を見つけるのだ!
また様々な子どもたちとの対話を通して情報を集めていくことで、「子どもたちがなぜ軟禁されているのか?」「施設とはどんなものなのか?」といった物語全体の謎にも少しずつ迫っていけるらしいので、今後の開発でキャラクターが追加されていくのが楽しみだ。ちなみにブースの装飾にも雰囲気が出ていて良かった……!オレンジジュースがぽんっと置いてあって、ゲームをやりながらまさに自分がカウンセリングしてるような感じになっていたんですよ。こういうの好きなんだよ〜。
こちらは現在、以下のリンクから本記事でも取り上げたErikaのシナリオをプレイできる。興味を持った方はぜひプレイしてみてほしい!
横浜ゲームダンジョンについて
この記事は2023年8月27日に行われた「横浜ゲームダンジョン」に出展されていたブースのミニレポートです。ゲームダンジョンは国内の個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲームの展示会で、今回が3回目。横浜開催の1か月前には、東京でも開催されていました。
今回ゲームエイトライターが取材したブースを紹介!
(編集・執筆/ena)