マーベルのキャラクターたちを題材にしたハイスピードカードバトルゲーム『MARVEL SNAP』(マーベル・スナップ)が10月18日にリリース1周年を迎えた。それを記念して、今回ゲームエイトではマーベル・スナップの運営責任者の方にインタビューをさせていただくことができたので、その内容をお届けする。
マーベルスナップ1周年を迎えて
--まずは日本でマーベルスナップのリリース1周年おめでとうございます。いまの手応えや感想などを教えてください。
マベスナ運営
すごく光栄に思っています。マーベルスナップは我々が初めてグローバルに展開したタイトルなので、日本のプレイヤーさんを含め世界中のプレイヤーさん同士を繋げ、バトルしたりコミュニケーションを取ったりしてもらえるようになったことは、私たちとしてもすごく意義が大きかったです。
というのも、マーベルスナップというのはすごく挑戦的なタイトルでもあったんです。もともとこのゲームはモバイル向けという想定をしており、特に日本市場では同種ジャンルのゲームもかなりたくさん出ていたことも大きなハードルだと考えていました。
ただ、日本で展開されているDCG(デジタルカードゲーム)タイトルの多くは国内のみでの展開であるものも多い一方で、マーベルスナップは世界中のプレイヤーさん同士が繋がり、一緒に遊んでもらえるゲームです。現在日本を含めた世界中のプレイヤーさんが私達のゲームで一つのつながりを持って遊んでくれていることは、とても嬉しいです。
--日本ですでに成功しているDCGもたくさんあったので、それはマーベルスナップの上陸のハードルになる……というお話がありましたが、そういった先行タイトルと比べると、マーベルスナップの強みっていうのはどういった点だと考えていますか?
マベスナ運営
モバイル環境で手軽に遊びやすい、というのは一つ大きな利点だと思っています。現状、ユーザーの規模感でいうとまだまだ日本国内のタイトルには及ばないのですが、通勤とか通学などの隙間時間に手軽に触れやすいというところは、我々としての強みだと認識しています。
--なるほど。1年間運営を続けられてきて、困難だったこともいろいろとあるかと思うのですが、なにか印象的なエピソードなどはあったでしょうか?
マベスナ運営
もともと日本市場での初動の展開については難しい部分もあるだろうとは思っていました。その名の通り、本作はマーベルIPのDCGですが、いわゆるアメコミ的なイラストのIPが、独自で強力なアニメーションスタイルを持っている日本でどこまで受けいれられるのかはかなり未知数でした。
一方で、そうしたアメコミ的なアニメーションスタイルの違いは強みでもあると考えていて、日本国内で展開されているDCGはいわずもがな日本的なアニメーションスタイルの作風なので、これは独自性を出すチャンスでもあるわけです。他にも、日本のプレイヤーさんに受け入れてもらうための別の工夫も行っていて、人気のあるキャラクターについては日本のイラストレーターさんに「ヴァリアント」を描いてもらうようなこともやっています。
例えば「スパイダーマン」なんかは日本でもすごく知名度がありますよね。日本のUSJに行ってみたときに、やっぱり「スパイダーマン」は日本にも多くのファンの方がいる、愛されているキャラクターなんだなと感じていました。
--そういえば、マーベルスナップのヴァリアントカードは、元のカードのイラストに比べると大きく絵柄が違う、癖の強いものも多い印象です。そういった意図もあったのですね。
日本向けに作成したイラストレーションは海外でも人気
マベスナ運営
日本的なアニメーションスタイルのイラストというのは、海外でも人気が高く、日本のプレイヤーさんに対するPRになると同時に、海外のプレイヤーさんにも楽しんでもらうことができるっていうのは、大きな強みだと考えています。同じように、日本市場向けに作っていたPR素材が海外でも活用できた、ということもしばしばありました。
例えば日本でのリリース初期に、テレビCM用として、渋谷ハチ公前やスクランブル交差点などで撮影した実写の映像を制作していたのですが、これをアメリカなど海外の開発チームに共有したところかなりウケが良くて、英語圏でも結構PVが取れたりしました。
--なるほど。マーベル作品としての元々のキャラクターの魅力を、日本的なイラストやアニメーションで表現することで、日本でも海外でも受けいれられるような展開を行っていたんですね。そういえば本作はベン・ブロード氏が開発に関わっているということでも注目を集めていましたが、現状の運営の中ではどういった動きをされているのでしょうか?
マベスナ運営
ブロード氏は、本作のゲームデザインを手掛けてもらった方であり、また本作を代表するような方でもあります。ゲームについての意見をいろいろ言ってもらうことの他に、ご自身の意志で広告塔みたいなこともやってくれていて、個人での発信なども行ってもらっています。あと、やっぱり自分のゲームは大好きなので、例えば新しいカードを出すタイミングでキャラクターのコスプレをして、それで動画を撮ったりもしているみたいですね。
気になる今後のイベントやe-Sports展開は?
--今後はどのようなイベントやキャンペーンなどを予定されているか、教えていただけるでしょうか。
マベスナ運営
1周年関連では、特設サイトの立ち上げをしました。記念イラストの公開であったり、キャンペーンなんかもそこで行います。あとはまさに本日(10月18日)の20時からなのですが、生放送での配信があり、MCとして海老江さんに来ていただく他、ゲストとしてアイ、マイ、みーー さんや、有名プレイヤーの天野さんなどをお呼びしています。
この他12月頃からの冬のシーズンでも新しいヴァリアントを発表しますし、プレゼントキャンペーンみたいなものも予定していますね。
--今後もMCU映画などは日本ではどんどん公開されていくと思いますが、映画に合わせたプロモーションなども予定されていますか?
マベスナ運営
もちろんです。360度の全面的なゲーム体験をマーベル原作ファンとMCUファンに提供するのは、リリース以来ずっと変わらない私たちの使命だと思っています。
--現在でもゲーム内ではプレイヤーさんによる小規模大会なども行われているかと思いますが。今後公式でのe-Sports展開などは考えられていますか?
マベスナ運営
大会などやりたい、という気持ちはあります。ただ、プレイヤーさんの体験をしっかり確保した上で開催できるようにしたいので、まだまだ模索中といった段階ですね。
--最後に、日本のマーベルスナップのファンの方に向けて、一言コメントをいただいてもよろしいでしょうか。
マベスナ運営
マーベルスナップを応援していただいていることへの感謝をお伝えしたいです。みなさんと、もっとコミュニケーションを取りたいと思っているので、ぜひどんどんコメントなども送ってください!
--本日はありがとうございました!
マーベルスナップについて
(編集・執筆/ena)