近未来SFをテーマとしたメカアクション対戦ゲーム『Mecha BREAK』。最大60体のメカで競い合う新モード『マシュマーク』を先行体験した際の様子や、開発陣の熱い想いが伝わってくるインタビューの様子、4月下旬より開始されるクローズドβテストの内容などをお届けしていく。
※記事内の情報は、2024年4月2日時点の情報です。最新情報については公式サイトにてご確認ください。
※開発段階の環境でプレイしているため、正式版と内容が異なる場合があります。
近未来SFメカアクション対戦ゲーム『Mecha BREAK』のご紹介!
『Mecha BREAK』は、「チカラ!スピード!一斉砲火!」をキャッチコピーに掲げるマルチオンライン対戦ゲームである。プレイヤーは近未来SFをテーマとしたメカを操縦し、フィールドを縦横無尽に駆け巡る立体的な戦闘を楽しむことが可能だ。
昨年お披露目された際には、その作り込まれたゲーム内容、プロジェクトに8年近くの時間をかけて制作されている力の入りっぷりに、メカゲーム界隈に大きな反響を呼んでいたことが懐かしい。
オフライン会場はメカファン達で大盛り上がり!
オフラインイベント会場は、メカデザインの構想案などの装飾、ゲームを試遊できる一面のPCと、まさに『Mecha BREAK』一色となっていた。多くのメディアや、有名な配信者も参加しており、本作の注目度の高さをうかがえた。
本イベントの様子は、一部を除きライブ配信のアーカイブが残っているので、気になった際は確認してもらいたい。
先に1000ポイントを獲得せよ!6v6の白熱したチーム対抗戦
当日のイベントでは、チームに分かれての対抗戦が催された。まずは、αテストでユーザーから受けたフィードバックをもとに、更に良質なゲーム体験を得られるように調整された6v6モードでスタート。
当モードは、6人に分かれた2チーム参加型のモードとなっており、マップ内に3つ用意された拠点を奪い合い、先に1000ポイントを獲得したor制限時間内に相手よりも多くのポイントを獲得したチームの勝利となる。拠点を多く取得できると、獲得できるポイントの量が多くなるのはもちろん、敵を撃墜することでもポイントを獲得できるのだ。ただし、リスポーンするごとに、戦場に帰還するまでの時間が伸びてしまうので、安全に拠点を防衛するか、リスクを承知でガツガツ戦闘に挑むかを考えるのも大切そうだ。
試合前には、約50分間の練習時間が用意されていたのだが、普段ソロでゲームをプレイしている筆者としては、操作性の不安云々よりも「ちゃんと協力して戦えるかな…」と別軸の心配事を抱えていた。なんなら心配しすぎた結果が、ステルスとデコイを駆使し遠距離から敵を狙撃するスナイパー『鳴神(ナルカミ)』をピックするという、キャラ選択にも現れていた。
6v6の結果としては、681対1000で負けてしまったが、鳴神(ナルカミ)がファルコンに対して圧倒的に不利という事を理解できたので良しとする。
鳴神(ナルカミ)が遠距離狙撃を、ファルコンが機動力を活かした動きを得意とするように、全てのメカには独自の得意ポジションと戦術が存在する。強みを押し付け、苦手な箇所はチームのメンバーにカバーしてもらう。そう、本作に最強のメカは存在しない。あるのは最強のプレイヤーだけだ。
最大60体のメカが入り乱れる新モード『マシュマーク』!
お次は本イベントの目玉といっても過言ではない、新モード『マシュマーク』での対抗戦!本モードを簡単に説明すると、256㎢にも及ぶ広大なフィールドで6人1チームに分かれ、10チームが競い合うバトルロワイアルである。プレイヤーは戦闘中に、マップ内に配置されている物資(強化チップなど)を回収して戦力強化を行いつつ、時間経過で縮小していくフィールド内を移動して、最後まで戦場に立っているチームを目指すこととなる。
配置されている強化チップは、C〜SSランクまである他、メカごとに専用の強化チップも用意されている。また、フィールドに存在するエリート防衛機を倒すことで、より高ランクのチップを獲得することが可能だ。
本モードで10位と1位の両方を獲得した筆者的には、フィールドが短縮して総力戦となる際に、人数差が2人以上あると、数の暴力によって実力差があっても逆転するのが厳しいように感じたので、道中の強化タイムでしっかりと装備を整えるだけでなく、チームの人数をどれだけ維持できるかが重要そうだ。
本モードは超大型フィールドでのマルチ対戦ゲームへの挑戦ということもあり、現在の形が完成形ではなく、クローズドβテストで寄せられるユーザーからの反応を受け、継続的にアップデートを実装していくとのことだ。
残念ながら、今回のイベントでは、実際のプレイ画像をお見せできないのだが、なんと本モードをプレイすることができるクローズドβテストが近日開催される!
クローズドβテストが4月下旬より開始!
『Mecha BREAK』のクローズドβテストが4月下旬より開始される。今回のクローズドβテストでは、最適化と調整によって生まれ変わった『6v6モード』に加え、広大なマップで最大60体のメカがぶつかり合う『マシュマーク』が追加される。多くのプレイヤーが入り混じる中で、最後に立っているチームを目指してバトルを繰り広げろ!
ちなみに、『Mecha BREAK』は2023年末に実施されたクローズドαテスト時に、「高速移動に使用するENゲージがすぐに切れてしまう」「ENゲージがないとジャンプもできなくなる」など多くのファンからのフィードバックを受けて、次のバージョンでは「ENゲージがある場合はこれまでよりも大ジャンプが可能に、ゲージが切れてもジャンプ自体は可能となり、障害物に引っかかるストレスなどが改善される」アップデートを即座に反映するとのことだ。
登壇時やインタビューで実際に対面して改めて感じたのだが、本作の開発陣は、ユーザーからの生の声をとても重要視している。αテストから数ヶ月しか経っていないにも関わらず、「6v6のフィードバック対応内容」が導入されたことからも、ユーザーと共に面白いゲームを作り上げていく体制なのがうかがえる。
本作にかける熱い想いをプロデューサーのKris氏にインタビュー!
ーーマシュマークモードを通じて、プレイヤーが得られる報酬(カスタマイズアイテムなど)は存在するのでしょうか?報酬が得られる場合、手に入った報酬は他のモードでも活用できるのでしょうか?
Kris氏:マシュマークモードには、3種類のアイテムを用意しています。1つ目は、マシュマークモード内で使用できるアイテムです。装備することで、シールド強化などのバフ効果を得られる「強化アイテム」ですね。残りの2つは「カスタムパーツ(性能強化)」と「カスタムパーツ(カラーリングなど)」となっており、全てのモードで利用できるアイテムです。
カスタムパーツを持ち帰るには「マッチ内で優勝」or「専用の設備で送付」が必要となっています。なので、カスタムパーツを持って帰りたい際は、どれだけ強化アイテムとの折り合いを付けるかがキーになりますね。
ーーαテスト版では自機の撃墜時に、パイロットがベイルアウトするカットが入っており、細かな演出の丁寧さに驚きました。ロボットシューターゲームで、ゲーム体験に直接関係しないパイロットの動きを丁寧に描くことは稀だと思いますが、このようなこだわりには理由があるのでしょうか?
Kris氏:細部にまでこだわっている大きな理由としては、没入感を持たせることを重要視しているからです。プレイヤーの皆様に、本当に自分が操縦しているかのような感覚を与えたいんですよね。本作は、近未来の世界を想定しており、完全なSFではないんですよ。もしかしたら近未来に実現できるかもしれない。そのような雰囲気をプレイヤーに感じてもらえるようにデザインしています。
我々が目指しているのは、近未来で実際のメカを操縦しているような、リアルな体験を届けることなので、細部にもこだわり抜いて設計しているという訳です。本作がなぜ3人称視点でコックピットを見るのかにも起因するのですが、バーチャルホログラムコックピットのような体験を与えたかったんですよね。現代で言う所の無人ドローンを操縦しているかのような、よりリアルに、より真実味を感じていただけたら幸いです。
8年の歳月をかけたメカゲームの完成系が今ここに
ここまで、『Mecha BREAK』のマシュマーク先行プレミアム体験会の様子をお届けしてきた。筆者は、本イベントではじめて試遊体験を行ったのだが、想像を優に超える面白さに、スタッフが止めに入るまでゲームをプレイする手が止まらなかったほどだ。
また、インタビューや登壇の内容を通して、開発陣が本作にかける熱い想い、ユーザーからのフィードバックを歓迎している開発陣の姿勢を目の当たりにできたこともあり、1ユーザーとして、個人的に応援したい気持ちが大きくなった。Amazing Seasun Gamesさんなら、現状でも完成されているように思える本作を、これからより良いゲームへと進歩させていくのが約束されているだろう。
正式なリリース日に関しては調整中とのことだが、4月下旬より開始されるとのことなので、少しでも気になった方は参加してみてはいかがだろうか?
『Mecha BREAK』の概要
[取材協力]Amazing Seasun Games
(編集・執筆/いの)