2025-04-18

【取材】最近ストリーマーが使ってる防音室って実際どうなの!?ゲームエイトライターが実際に防音室を体験してみた!ヤマハ防音室「アビテックス」をヤマハ銀座店に訪問取材!

ヤマハ防音室「アビテックス」をゲームエイトライターが取材することに成功した。部屋のサイズや目的に合わせて好きなサイズを選べる「セフィーネNS」、用途に合わせてさらに細かく設計ができる「AFEシリーズ」など、魅力的な防音室を実際に体験!ゲーム配信やボイスチャット、近所の騒音問題などが気になる方は、ぜひチェックしてみて欲しい!

「ヤマハ銀座店」に防音室を訪問取材!

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防音室というと皆さんはどのような印象を受けるだろうか?最近はストリーマーやVtuberが配信用に防音室を使用している例もあり、防音室が気になっているゲーマーの方も多いだろう。もしかしたら楽器を演奏する方や作曲、映像製作を行う人向けという印象があるかもしれない。さらに設置のために楽器スタジオや学校の音楽室のように部屋を丸ごと組み立てたり改装したりするような大規模なものをイメージしがちだ。

しかしヤマハ防音室「アビテックス(AVITECS)」は元の部屋の構造そのままに部屋の中に組み立てるタイプの防音室となっている。「セフィーネNS」は、大規模なリフォームや工事が不要で、今ある部屋を壊す必要がなく、賃貸でも安心して設置できるのも大きなポイントだ。

とはいえ防音室が気にはなるけど実際はどんな感じだろう?防音効果ってどれぐらいだろう?設置も大変そう……と感じている方もいるはずだ。そんな皆さんの不安や疑問を払拭すべく、今回ヤマハミュージックジャパン様にご協力いただき、ヤマハ防音室「アビテックス」を体験することができたので、筆者のゲーマーとしての目線を交えつつ、音の漏れ具合や室内の様子などを余すことなく紹介していく。

実際に音を流して防音性能を体験!驚きの遮音性!

画像▲一見すると普通の綺麗な部屋だが、音が本当に遮音されて感動の一言だ。

さてここからは実際に防音室を体験してみて感じたことを紹介していきたい。皆さんが特に気になるであろう防音性能について検証すべく、今回は実際の音を体験するために部屋に設置されたスピーカーからピアノの音を流していただいた。結構大きめな音で、通常なら間違いなく苦情が来るであろう音量だ。

しかし、防音室のドアを閉めた瞬間状況は一変する。「すごい、静かだ……」と思わず言ってしまうほどで、あれだけ響いていたピアノの音が一気に聴こえなくなったのだ。いや、正確には無音になったわけではなく、少し音は聴こえる。わかりやすく例えるなら、リビングに設置してあるテレビの音を廊下から聴くような感覚だ。音が鳴っていることはわかるが、小さな音量なので不快になったり話し声が聴こえなくなるわけではない。

皆さんお忘れかもしれないが、アビテックス「セフィーネNS」は組み立て式の防音室だ。つまり、普段生活している部屋がさらにフィルターとなるため、近隣にはほとんど音が聴こえなくなるだろう。この音の小ささならどの時間帯でも問題なく音を出すことができそうだ。

ヘッドホンやイヤホンでゲームをするなら、なおさら音は聴こえなくなるだろうし、スピーカーでゲームをする場合でも気にならなくなるだろう。ボイスチャットで話しているとついつい声が大きくなってしまったり、白熱した試合の際は叫んでしまったりしがちだが、この防音室の中でなら安心して声を出せると感じた。

画像▲逆を試してみても外の音が聴こえず、内部は本当に静かだった。

続いて、逆に外からの音はどう聴こえるのかを検証してみた。周りからの音というのは配信者の方やボイスチャットを活用するゲーマーの方は特に気になる事項だろう。先ほどと同様にスピーカーから音を流してもらいながら、今度は別の防音室に入ってみた。

外から音を聴いてみた印象と同じで、音が鳴っていること自体はわかるが、ほとんど気にならない程度に音が小さくなっていた。スピーカーからの大音量での聴こえ方なので、例えば家族の声や道路からの車の音などはほとんど入らなくなるだろう。

自分は大きな音を出さなくても、周囲が騒がしくて、配信やボイスチャットに周囲の音が入ってしまうのを避けたい方にもおすすめできる性能だ。

音場パネルで音が滑らかに!ボイチャや配信でも効果を発揮!

画像▲アビテックス「セフィーネNS」の音場パネルの内部。吸音材が入っておりユーザーが取り外しできる。

皆さんは音が響きすぎてしまうという経験はあるだろうか?手を叩いたときに部屋の中で反響するように聴こえたり、声がまるでお風呂の中で話しているように部屋で響いて聴こえるというケースだ。音が響きすぎると、話している側も聴く側も内容が聴こえにくく、相互にストレスが溜まってしまう。

ヤマハ防音室アビテックス「セフィーネNS」ではそのような問題を解消するために壁に吸音パネルと調音パネルが合わさった「音場パネル」というものが埋め込められている。これは専用のパネルを通して音の響きを調整するためのもので、この効果によって全体的に滑らかな音にすることができる。

画像▲置き型の調音パネル。さらに音にこだわりたい方向けだ。

実際にスピーカーからサンプル音を流していただいている間に防音室の中に入ってみると、音が反響して聴こえにくいということが一切なく、音がはっきりと綺麗に聴こえていた。音を止めていただいて、静かな空間で「あー!」と少し声を出してみたがキンキンと反響するようなことはなく、自然な形で声が通っている印象だった。

ゲーマーには一見無関係の様に思えるが、実はかなり重要な効果を発揮している。人間の声を含めて音が響きすぎることを防止してくれるので、配信やボイスチャットでもお風呂のように声が響きすぎてしまうことがなく、聞き取りやすくなる。特にPC環境ならCPUやグラフィックボードの冷却ファンの音や、キーボードのタイピング音が気付かないうちに響いてしまうということも防いでくれるのは意外と嬉しいポイントだ。音場パネルの吸音材はユーザーが自由に取り外すことができ、音にこだわりのある方は自分好みの音の響き方に自由に設置できるので安心してほしい。

エアコンや換気扇もOK!長時間プレイも可能な快適空間!

画像▲エアコンも設置できるので季節を問わず快適に過ごせる。(写真はAEFシリーズの防音室)

筆者は防音室というと楽器スタジオのような部屋丸ごと防音仕様のような「特殊な空間」というイメージだったので、部屋の中に組み立てる防音室のイメージがあまりついていなかったのだが、今回店舗内に組み立ててある防音室に入ってみたところかなり驚いた。

防音室に入って特に感じたのは「部屋そのもの」という印象だった。入口にはしっかりとした分厚いドアがあり、 中に入ると、特殊な空間というより普通の家の一室のように感じられた。仮にソファーがあれば普段過ごしている部屋と変わらないような感覚でリラックスして過ごせるだろうと思えた。

画像▲防音室に標準でついている換気扇。これで換気もばっちりだ。

そして、個人的に防音室において不安だったのが、換気の問題だ。しかし、ヤマハ防音室には全ての防音室に換気扇がついており、空気の入れ替えが簡単にできる。そのため、安心して長時間使用することが可能だ。また、エアコンの設置もできるため、夏や冬といった暑さ寒さに対しても対応ができるのはかなり好印象だった。

また、防音室という壁が厚いという特徴のためか、防音室内は外よりも少し暖かい感じがした。重たいゲームをしているとPCの排気熱で自然と暑くなってしまうのはゲーマーあるあるだと思われるが、もしかしたら肌寒い日でもちょうどよく快適に過ごせるかもしれない。

マンション住みの方も安心!上下の階への騒音対策もバッチリ!

画像▲横から見ると部屋の接地面が床から少し浮いているのがわかる。

マンションやアパート住まいの方は上下の階への騒音を気にしたことがあるだろう。足音や声は意外と上下にも広がってしまう場合があり、筆者も横の部屋の音は聴こえなくても上下の階の音が気になったことがある。では防音室はどうなっているのかヤマハミュージックジャパンの担当者大山氏に伺ってみた。

筆者:防音室の下の所はどうなっていますか?

大山氏:2.0畳以上のものに限りますが、こちらは床にゴムがついていて少し浮いています。

筆者:浮いているんですか!?

大山氏:床を浮かせることによって振動が伝わらないようにしています。また、壁や天井からも離すことで防音室全体が360度部屋からそのまま縁を切るような形にしています。

画像▲AFEシリーズの内部構造のミニチュア。床や空気の層など工夫が見受けられる。

なんと防振ゴムで防音室が床から浮いているのだ。そのため、下の階や隣の部屋への振動を含めて防音仕様になっている。筆者の経験として足音や椅子を動かす音は振動として意外と周りに響いてしまうことがある。一軒家や広いマンションでも隣の部屋からテレビの音は聴こえなくてもテーブルや椅子を動かす音が聴こえたという経験がある方はいらっしゃるだろう。この振動防止の工夫のおかげで、ゲーム配信の機材やPCなどの移動も時間帯を問わず行えそうだ。

また、音というのは振動なので、振動が伝わらないということはそのまま上下含む防音室全体の遮音性能が高いということでもある。ゲームをスピーカーで大音量でプレイする際だけでなく、レースゲームなどの特殊なフットコントローラーも下の階を気にせず安心して使えそうだ。

部屋のサイズに合わせて選べる!アビテックス「セフィーネNS」

画像▲大きいサイズから写真のような小さいサイズも。

画像▲部屋の広さだけでなく部屋の高さを選ぶことも可能。

ここからは具体的な商品について言及したい。アビテックス「セフィーネNS」は用途や部屋の大きさに合わせてサイズを選べるシリーズだ。0.8畳から4.3畳までと幅広い選択肢があり、ゲーム機やPCがメインなら1.5畳から2.0畳くらい、配信機材や広さを求めるなら2.5畳や3.0畳というように、自分のスタイルによって選択が可能だ。

2.0畳以上は下に防振ゴムがついているため、下の階への防音をさらに強化可能だ。部屋の高さも2種類から選択でき、自分の作業スタイルに応じて融通が利くので、思った以上に快適な空間を作りやすいだろう。

遮音性能も2種類から選択でき、ゲームだけでなく楽器演奏や「歌ってみた」といった用途にも使う場合はより遮音性能が高いものを選択しても良いだろう。

筆者としては下の防振ゴムが本当に感動的で、何もないのに歩き回ってしまうほどだった。換気扇は標準でついており、合わせてエアコンもつけられるので快適な空間を演出できる。また、組み立ては専用の業者の方が組み立ててくれるので、安心してプロに任せよう。

さらに筆者が驚いたのは、組み立ては基本的に半日ほどでできてしまうという点だ。何日もかかると防音のための部屋を組み立てるための騒音が発生してしまうと考えていたが、半日ほどでできるなら組み立ても含めてご近所さんに負担をかけなくて済むのも嬉しいポイントだ。

自由な設計でさらにこだわりの空間に!アビテックス「AFEシリーズ」

画像▲セフィーネNSよりもさらに広いスペースを作れる。また、壁の音場パネルもF調音パネルに変更されている。

画像▲2重サッシから外の窓にも繋げられるのには驚いた。

続いて、アビテックス「AFEシリーズ」を紹介する。アビテックス「セフィーネNS」よりもさらに大きい防音室が欲しい方やサッシのような窓を付けたい方向けのシリーズだ。

元の部屋の窓に合わせる形で防音室サッシを付けることができるので、解放感のある空間や外の景色を見やすいというのもメリットだ。また、サッシは防音仕様になっており、2重サッシで遮音面もばっちり対応しているので、「窓だと音が漏れちゃうんじゃ……」という心配も不要だ。

また、家によっては柱や梁のせいで定型のものだとデッドスペースが大きくなってしまう場合があるが、こちらは柱や梁に合わせて設計が可能だ。こちらも遮音の床になっているため、上下に対してもばっちり防音できているのも安心だ。さらにドアやサッシ、フローリングの色も選択できるので、さらに空間にこだわりたい方向けのシリーズといえるだろう。

筆者が入った時の第一印象は「広い!」というのと「綺麗でおしゃれな部屋」というものだ。やはり窓があるゆえの解放感は、インテリアにこだわりのある筆者としては重要度を高く設定せざるを得ない。普段部屋に篭りがちなゲーマーにこそ大切にしてもらいたい。

ゲーマーだからこそ欲しい!夢のような快適ゲーム空間!

画像▲内部をゲーミング風にアレンジすることも。おしゃれ空間かつ性能もばっちりだ。

ここまでヤマハ防音室「アビテックス」について紹介してきた。防音室を体験するのは初めてだったが、思った以上の効果に筆者は正直かなり感動してしまった。思わず脳内で、「BGMの良いあのゲームをスピーカーで大音量でできるな……」や「夜中でも大声で歌ったりボイスチャットしたりできるな……」など妄想が止まらなくなってしまった。

さらに、換気扇による空気の入れ替えや、エアコンの導入で快適に過ごせるというのも好印象で、休みの日はついつい長時間ゲームをしがちなので安心して長く過ごせるのもゲーマーとしては見逃せないポイントだ。

画像▲今回紹介しきれなかったDIYタイプの防音室「DIY.M」(生産完了品)。こちらは別売りの吸音材を貼り付けて使用する。

防音室というと内部の音にフォーカスしてしまうが、外部の音までしっかり遮音してくれるのはかなり大きなメリットだろう。FPSゲームにおける対戦相手の足音や、FPSに限らず様々なゲームにおいてボイスチャットでの意思疎通はとても重要だ。そんな時に周囲への騒音や外の音が気になるとどうしてもパフォーマンスが下がってしまう。内部・外部両方で静かな部屋というのは、思い切りゲームを楽しむための環境を充実させられるので、ゲーマーだからこそ欲しい理想の遊び場といえるだろう。

ヤマハ防音室「アビテックス」の凄さを体験してみたいという方は展示してある店舗にて筆者のように体験が可能だ。ゲームや趣味で使いたいという方も大歓迎とのことなので、「楽器もやらないのに大丈夫かな……」という方も安心してほしい。また、自分の部屋に防音室を部屋に置けるのか、希望するサイズはいくらになるのか、なども気軽に相談に乗ってくれるそうなので、ぜひ一度店舗を訪れてみてはいかがだろうか。

ヤマハ銀座店の概要

店舗名:ヤマハ銀座店 住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-14 定休日:毎週火曜日(祝日の場合は営業) 営業時間:11:00~18:30 店舗HP:https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza

※ヤマハアビテックス公式サイト
https://jp.yamaha.com/products/soundproofing/

Copyright© Yamaha Music Japan Co., Ltd. and Yamaha Corporation. All rights reserved.

[取材協力]:株式会社ヤマハミュージックジャパン,ヤマハ銀座店

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