『アークナイツ』の世界観をベースに新たな世界観やキャラクター、システムがふんだんに盛り込まれた『アークナイツ:エンドフィールド』。そんな『アークナイツ:エンドフィールド』のCBT(クローズドベータテスト)にゲームエイトライターが潜入することに成功した。本作の世界観やゲームシステムを中心にみなさんにお届けしていくので、ぜひ最後までチェックしてみてほしい。
※記事内容は開発段階のものです。正式版と内容が異なる場合があります。
アークナイツ:エンドフィールドとは?
アークナイツ:エンドフィールドとは、Hypergryphが手掛ける3Dリアルタイム戦略RPGだ。同じく開発・運営中のアークナイツの世界観を踏襲したのが本作であり、随所でその関係性を匂わせる要素が散りばめられていた。ただし、あくまで踏襲している表現が正しいらしく、続編とは明言されていない点に留意してほしい。
アークナイツを知っているからこその要素も多く、ファンであればあるほど随所で「おおっ」と感動する事だろう。特に、物語の根幹にも関わっていた「鉱石病」が本作ではどういった立ち位置なのかも、驚くポイントの一つとなっていた。
とはいえ、アークナイツをプレイしていないといけないのか?と問われればそういう事もない。前作の要素があるとはいえ、物語の世界観や雰囲気、キーとなる要素も異なっているため、本作からプレイしても十分に楽しむ事ができるだろう。
エンドフィールドの舞台は、広大な土地と資源が広がる惑星『タロⅡ』。かつての開拓者達の長年の努力によって、一部のエリアでは文明の発展を遂げているが、度重なる天災や侵食により退廃した空気が広がる、所謂終末世界と呼ばれる世界観となっている。
そんなタロⅡで起こる様々な問題を解決するのが『エンドフィールド』という組織で、そこで『管理人』と呼ばれている存在が、主人公でありプレイヤーの分身となるキャラクターだ。管理人はタロⅡの文明を守る重要人物の一人として数えられており、これまでも幾度となく世界の危機を救ってきたのだと、語り継がれているという。
▲主人公が眠りから目覚めるところから物語がスタート。
▲とある事情で記憶を失っている管理人。
▲姿こそ広まっていないものの、管理人の活躍はタロⅡの至る所で聞く事ができる。
広大な終末世界を仲間と共に開拓
本作は広大なマップを歩きながら、戦闘や素材収集をシームレスに楽しむ事ができる。基本的にはストーリーに沿って移動するのだが、自由に行動できる範囲が非常に広く、ついつい寄り道をしてしまう事になるだろう。
▲素材はマップの至る所に存在。自由に収集する事ができる。
▲敵との戦闘もシームレスに。戦うのも、途中で逃げるのも自由だ。
▲荒廃してはいるものの、文明があった痕跡をマップの随所で見る事ができる。
マップ中には、特定の素材を収集できる空間『裂け目』や、強力な敵との戦闘を行える『エネルギー蓄積ポイント』など、クリアすることで報酬を手に入れられるコンテンツも用意されている。時には自分のレベルよりも高い相手と戦う事にもなるが、それも探索の楽しみの一つだろう。
▲裂け目はスタミナ(理性)を消費する事で挑戦が可能に。
▲エネルギー蓄積ポイントは思わぬ強敵が出てくる場合があるので、注意が必要だ。
また、場所によっては攻撃や爆発物によって道が開ける場合がある。こういった探索要素を探してみるのも、シームレスにに行動できるからこその楽しみの一つだ。
▲特定の場所は爆発物で破壊することが可能。
戦闘は4人1組で展開!戦技の組み合わせが勝利の鍵を握る
本作は3Dリアルタイム戦略RPGと銘打たれている通り、戦闘は3Dアクション形式となっている。アークナイツをプレイしているユーザーほど、その戦闘システムの振れ幅に驚くことだろう。戦闘は4人1組のパーティで挑むこととなるため、ある程度の戦略性を持って挑むことができるのが本作の魅力の一つだ。
▲どんなキャラ達でパーティを組むかはプレイヤー次第。しっかりキャラの特徴を把握して自分好みのパーティを編成しよう。
操作するキャラは対応するボタンを押すことで即座に切り替え可能なため、状況に応じて最適な戦略を取ることができる。本作には魅力的なキャラが多く登場するため、あれもこれもとすぐに推しを作ってしまう筆者に取っては、非常に嬉しい要素だ。
▲操作キャラはいつでも変更可能。時には主人公以外を操作して戦況を有利に運ぼう。
戦闘方法はシンプルではあるものの、咄嗟の回避は昨今のアクションゲームと比べると若干癖があるため、基本的には相手の行動を見極めた上で想定した回数の攻撃を行ったり距離を取ったりといった、冷静な判断が求められる事となる。MMORPGのレイドボス戦に近いと言えば、イメージが湧きやすいだろう。
▲敵の攻撃時には赤い線が出るので、察知は容易。
▲特に強力な攻撃は赤い範囲が表示される。発動までには猶予があるので、その間に距離を取ろう。
そして戦技による派手な演出も、戦闘を彩ってくれる重要な要素だ。戦闘に参加しているキャラの戦技は全てワンボタンで発動可能な上、連続して放つ連携システムも搭載されているので、直感的かつスタイリッシュな戦闘を楽しむことができる。
キャラによっては戦技を上手く組み合わせる事で、より多くの敵を巻き込んだり火力を大きく向上させたりのコンボが可能となる。毎日の戦闘の中で、相性の良いキャラ達を発見して効率化を図っていくという遊び方も非常に楽しそうだ。
▲連携では戦技ゲージを消費しない。積極的に使用して効率良くダメージを与えよう。
また、戦技や連携技を命中させる事で獲得できる必殺チャージを消費して放つ、キャラ固有の必殺技もある。一瞬のカットインの後から放たれるド派手な攻撃は、戦闘を大いに盛り上げてくれる。演出もスピーディに行われるため、戦闘のスピード感を損なう事も無い。
戦闘を行う中で筆者がやや気になったのが、必殺技の演出によって相手の行動が見えなくなる場合がある事だ。敵によっては戦技や必殺技を食らってもお構い無しに攻撃を仕掛けてくる事があるため、演出によっては相手の次の行動を察知し辛い状況に陥ってしまう場合もままあった。この辺りの視認性が上がると、より演出に対する没入感を高められそうだ。
▲必殺技によってはエフェクトが少しの間残るものも。
アクションだけじゃない!集成工業システムで時間が溶けていく……
アークナイツ:エンドフィールドの魅力は、戦闘や世界観だけに留まらない。本作最大の特徴でもある『集成工業システム』は、素材の自動収集や運搬、マップ上にジップラインを設置するなど、まさに現実世界のように装置を通して、様々な要素の効率化を図ることができるのだ。
▲装置の設置は比較的自由なようだ。
▲ベルトコンベアで繋げれば、制作→保存までを簡単に自動化。
集成工業システムは非常に奥深く、面白い。自動化による効率の向上は勿論のこと、装置を動かすには電力が必要となるため、マップの至るところに中継タワーや送電装置を配置しなければならないのだが、この行動がまさに開拓の軌跡を残していく感じあり、たまらないのだ。自分だけの世界が広がっていくような感覚は、より没入感を高めてくれる要素となっていた。
▲装置を動かすのには電力が必要という事で、送電のための中継ポイントも設置必須。
▲電力の供給のために、中継ポイントを繋げる工程がある。
また、時にはタレットといった戦闘用の装置を配置することもできる。CBTではストーリー中のみの配置に留まっていたが、正式版ではこの装置を用いて、敵のドロップ品の収集を効率化することも可能なのかもしれない。
▲タレットを設置して敵を自動迎撃。どこにでも配置できるとしたら、戦略の幅が大きく広がりそうだ。
正式実装が切望される本作の続報に期待
アークナイツ:エンドフィールドのβテストを通しての感想は以上となるが、いかがだっただろうか。まだまだ書きたい事は沢山あるが、今回は主要となる部分の紹介というところで筆を置きたいと思う。
世界観に関しては、前作であるアークナイツを踏襲しているという事で、プレイしていた方にとっては感動と驚きの連続となるだろう。なので、まだアークナイツを未プレイの方は今の内に遊んでおくことをおすすめする。エンドフィールドでの体験の解像度がより上がること間違い無しだ。
現在、正式なリリース日はアナウンスされていない。公式のXやYouTubeなどで積極的にゲーム情報を発信されているので、定期的にチェックして、共にリリース日の発表を楽しみに待とう。
『アークナイツ:エンドフィールド』の概要
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(編集・執筆/ふうた)