PC版が2024年7月9日にリリースされ、現在スマホ版の開発も進んでいるNetEase Gamesが手がけるマルチプレイ×オープンワールド×サバイバルゲーム「Once Human(ワンスヒューマン)」。本格的なサバイバルゲームを楽しめるのはもちろん、独特な世界観を持つオープンワールドを自由に探索できるゲームに仕上がっている。この記事では、そんな本作の開発チームにインタビューすることに成功したので、今後の展望やモバイル版の開発状況、さらにゲームエイトライターがスマホ版を試遊した感想をお届けしていく。
※記事内容は開発段階のものです。正式版と内容が異なる場合があります。
「Once Human」とは
NetEase Gamesが手がけるマルチプレイ×オープンワールド×サバイバルゲーム「Once Human」。基本プレイ無料で本格的なサバイバルを楽しめ、細かな部分まで作り込まれた独特な世界観が魅力のゲームに仕上がっている。
本作は2024年7月にPC版がリリースされているのだが、現在スマホ版の開発も進んでおり、公式サイトでは事前登録も実施されている。いつでもどこでも壮大なオープンワールドを探索できるようになると考えると、心が躍る方も多いのではないだろうか。
そんな本作の開発チームにインタビューすることに成功した。ゲームシステムや今後のアップデートについて話を聞けたのはもちろん、スマホ版の試遊もさせてもらった。
では、早速開発チームインタビューとスマホ版を試遊した感想を中心にお届けしていくぞ!
スマホ版を実際にプレイ!オリジナルモードも搭載!
まずはスマホ版を試遊してみての感想をお届けしていこう。筆者が触れてみて一番最初に感じたことは、とにかくグラフィックが綺麗ということだ。細かな影や木の枝が靡(なび)いている風景、川の水の流れまでしっかりと作り込まれている。本当にスマホ版なのか?と疑いたくなるようなクオリティに驚かされた。
サバイバルゲームでは探索パートが必ず出てくるので、ここまで作り込まれていると細部まで確認したいという気持ちが湧いてくる。マップの風景を見ているだけでも十分楽しめる仕上がりになっていた。
本作はオープンワールドということもあり、マップ上に点在するオブジェクトから素材を採集できる。岩や木を破壊したり、川から水を汲み取って使用したり、落ちているアイテムを拾ったりできるので、常にマップを気にしながら探索する必要がある。思いもよらないアイテムを入手できることがあるのも面白味の一つだ。
▲広大な世界を乗り物で移動することもできてしまう。浜辺をバイクで疾走する…爽快感のある体験ができる。お気に入りの乗り物を見つけて探索するのも面白いだろう。
▲採集した素材をもとに、基地をアップグレードするアイテムを作れる。基地のアップデートを進めていくと、よりゲームを快適に進められるぞ。
本作はサバイバルゲームらしい要素がてんこ盛りになっており、野生動物を狩猟して食料を集められる。ミッションをクリアするために探索するのも良いのだが、当てもなくフラフラとマップを放浪したり、自分だけの楽しみ方を探すのも面白いだろう。決められたルートを進めるだけでなく、自分だけのサバイバルライフを堪能できるはずだ。
ここまで紹介してきたのが「Once Human」を試遊してみての感想だ。全体的に高いクオリティで仕上がっており、まるでPC版をプレイしているような感覚を味わえた。木の影や水の流れなどもしっかり表現されているので、グラフィックを重視している方でも満足できるはずだ。
さらに2025年のアップデートでカスタムサーバーも実装される予定で、より遊び方が広がっていくだろう。自分だけの世界を生み出せるのはもちろん、友達と一緒に同じ空間を共有しながらプレイする楽しみ方もできてしまう。遊び方の自由度がより一層広がるシステムにワクワクする方も多いことだろう。
また試遊では体験できなかったのだが、スマホ版限定でノンUI没入サバイバルモードというシステムが搭載される。ノンUI没入サバイバルモードはUIを極限まで削除したモードになっており、よりリアルで直感的なサバイバル体験を堪能できるとのことだ。スマホ版限定のモードになっているので、ぜひリリースしたらどんなモードなのか注目してみてほしい。
今後追加されるコンテンツについてだが、「コードネーム:デビエーション」というPvEシナリオが登場予定とのことだ。シナリオの内容としては、プレイヤーがデビエーション専門家となり、様々な生態特性を持つ異常物を探して収容することになる。拠点内で収容した異常物を融合研究することで、より強力なデビエーションを育成することもできてしまう。
さらにデビエーションアリーナという他のプレイヤーやNPCと対戦できるシステムも用意されており、チームを編成することで挑戦できる。シーズン制になっているので、チャンピオンを目指して切磋琢磨できるのも魅力の一つになっているぞ。
※デビエーションに関してはインタビュー部分で詳しく触れています。
開発チームにインタビュー!本作の細かな部分について聞いてみた!
Xu Enbo氏(サバイバルゲーム要素担当、リードゲームデザイナー)
▲Xu Enbo氏
―今後のアップデートでカスタムサーバーを実装すると思いますが、開発者目線でどのような使われ方をされると思いますか。
Xu氏:我々の想像を超えてくるものを作ってくれると思っています。特に日本のユーザーさんはクリエイティブな方が多い印象なので、カスタムサーバーの自由度をできるだけ高めて提供できるように開発しているところです。
―カスタムサーバーはどのような形式で提供する予定なのでしょうか。
Xu氏:なるべく多くのユーザーさんに触れてもらえるように開発しています。後日、公式サイトでカスタムサーバーの利用条件を掲載しますので、楽しみにお待ちください!
―本作はPC版がリリースして半年ほど経っていますが、どのような声や意見が寄せられていますか。
Xu氏:市場でいい評判をいただいているので、多くの方々に支えられているのを感じています。また、世界中から多くの声が届いているので、今後もユーザーさんの声を大切にしつつ、色々なコンテンツを追加していきたいです。
直近追加したシナリオもユーザーさんから好評をいただいています。特に日本や韓国では、デビエーションに興味を持っているユーザーさんが多いので、デビエーションをメインテーマにしたシナリオを作ってほしいという意見をもとに開発中です。
―具体的にデビエーションとはどのような存在なのか教えていただけますか。
Xu氏:本作はサバイバルクラフトとSFを融合させているので、マップ上のあるゆるアイテムがデビエーション(異常物)の可能性があります。それを探し出して領地に収容したらステータスが上がったり、探索などにも連れて行けます。クラフトを手助けしてくれるデビエーションも存在するので、ゲームを円滑に進められるシステムだと思ってください。
デビエーションの役割を大きく分けて紹介すると、戦闘、探索、クラフトの3つがあります。戦闘では治療やステータスアップ、探索ではアイテム収集、クラフトでは時短や品質向上など様々な役割を担ってくれます。個々のデビエーションに様々な効果が付いているので、ぜひプレイして確認してもらえたら嬉しいです!
―デビエーションはどこから入手できるのでしょうか。
Xu氏:戦闘や特定のダンジョン、ミッションなど、行動によって様々な特徴を持つデビエーションと出会えます。例えば、釣りで入手したら釣り関連のデビエーションと出会えますし、買い物で入手したらショッピング関係のデビエーションと出会えます。特に開放条件は設けていないので、ログインしたら初心者の方でもすぐに体験してもらえます。
―デビエーションのコンセプトについても教えていただけますか。
Xu氏:都市伝説やアンナチュラルなものをコンセプトに作っています。開発メンバーも超常現象的なものが好きなので、よりワクワクするコンテンツを届けられるように頑張っています!
Sun Xiangyu氏(スマホ版担当、リードゲームデザイナー)& Liu Jiahao氏(マーケティング担当)
▲左がLiu Jiahao氏、右がSun Xiangyu氏
―スマホ版にはノンUI没入サバイバルモードを実装すると思いますが、実装までの背景や経緯を教えていただけますか。また、どのようなユーザーさんに楽しんでもらえると思いますか。
Sun氏:ノンUI没入サバイバルモードを実装した経緯は、オープンワールドの雰囲気を楽しみたいという声を多くいただいて、小さなスマホ画面でも楽しめるようにと思ったのがきっかけです。UIを最小限に抑えることで、よりゲームの中に入り込めたり、スクショ映えしたりするので、ぜひ色々な楽しみ方を見つけてほしいですね。
また、PC版をプレイしている方も違った楽しみ方ができるようにスマホ版だけのモードを作りたかった思いもあります。
―前回のCBTで寄せられたユーザーさんの声を教えていただけますか。
Sun氏:大きく3つの問題点をいただいています。1つ目はデバイスに関するご意見で、使っているスマホでプレイできないという声が届いています。なので、リリース時により多くの方に楽しんでいただけるように調整を行っています。
2つ目は操作感に関するご意見で、小さな画面で様々な操作が必要になるので、疲れてしまうという声をいただいています。その改善策として、ノンUI没入サバイバルモードの実装や操作パットの調整をしており、リリース時には快適にプレイできると思います。
最後に3つ目はチュートリアルに関するご意見ですね。PC版とスマホ版では必要な操作が違ってくるので、チュートリアル内容もみなさんの声を聞きながら調整していく予定です。
―スマホ版ではどのようなユーザーさんに遊んでもらいたいですか。
Liu氏:特に日本で人気のあるゲームジャンルであるオープンワールド、MMO、サバイバルクラフト、FPSを「Once Human」で一挙に楽しめるので、そのジャンルが好きなユーザーさんがお手軽にプレイできるようにと開発を進めています。もちろんPC版を遊んでいるユーザーさんにも新しい体験を提供したい思いもあります。
―スマホ版ならではの便利機能はありますか。
Sun氏:スマホ版に特化した自動照準、移動システム、アイテム収集システムを導入する予定です。快適にプレイできるシステムを搭載しているので、初心者の方でも安心してプレイできると思います。
―本作はPvP要素があると思うのですが、PC版とスマホ版でサーバーは区分けされるのでしょうか。
Sun氏:PvPは同じプラットフォームの方とマッチする仕様にしており、PC版とスマホ版が入り乱れることはないです。ただ、協力モードも用意しているので、そちらはクロスプレイで一緒に遊べます。イベントやシナリオに関してもサーバーは一緒にしているので、追加コンテンツは同時に配信されますね。
―最後にスマホ版のリリースを待っているユーザーさんに向けて一言いただけますか。
Sun氏:日本はゲーム大国で、我々も尊敬しているゲーム会社さんが数多く存在します。そんな日本で育った方にも満足してもらえるゲームを作ってきたので、ぜひリリースを楽しみに待っていただけると嬉しいです!
また、今後もみなさんの意見を聞きながらゲームを作りたいと思っているので、一緒に「Once Human」を世界中の方々に届けていきたいですね!
本格的なサバイバルゲームをプレイしたい方におすすめ!モバイル版にも期待大!
ここまで「Once Human」の開発チームへのインタビューやスマホ版を試遊した感想をお届けしてきた。
公式サイトではスマホ版の事前登録が実施されているので、今後もどんどんアップデートされて面白いゲームに進化していくことだろう。カスタムサーバーの実装はもちろん、スマホ版限定のノンUI没入サバイバルモードにも注目しながらプレイすると、より本作の醍醐味を味わえるはずだ。
筆者はPC版をプレイしつつ、スマホ版のリリースを楽しみに待とうと思う。みなさんも少しでも気になっているなら、まずはPC版をプレイしてみてほしい。今までに味わったことのない刺激的なサバイバルを体験できるはずだ。
「Once Human」の概要
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[取材協力]:NetEase, Inc.
(編集・執筆/ゲーム山本)