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クソスレ立てるな!
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~中学校編~ 「コラぁ!野比ィ!!!」 先生の声が教室に響き渡る。 「…はっ、すみません」 授業中ののび太の居眠りはいつもの光景であった。 「お前は居眠りばかりしてるからいつも赤点なんだろうが!ちゃんとノート取っとんのか!」 今日は先生の機嫌が悪いようだ。 のび太の隣の席の男子が、ヨダレのついたのび太のノートをサッと取り上げた。
「おい見ろよ!こいつノートに“みなもと しずか”って書いてやがるぜ!」 のび太は顔を真っ赤にして 「返せよ!」とノートを取り返す。 「お前みたいな奴と源が釣り合うわけねえだろ。おい源ォ、キモイって言ってやれよ」 数人の女子がクスクス声を立てて笑った。
「私は別に…」 のび太と同じクラスのしずかは消え入りそうな声で答える。 「お前ら静かにせんか!授業中だぞ!」 のび太はうつむいて奥歯を噛みしめることしかできなかった。
放課後、しずかは校門でスネ夫を待っていた。 「スネ夫さん、ちょっといいかしら」 「おっしずかちゃん。どうしたの」 スネ夫は中学に入ってから背が伸び、親の財力も手伝ってか、他の生徒に比べ垢抜けていた。 「わたしの友達がちょっとトラブルに巻き込まれちゃってて…」 スネ夫は軽く笑うと、 「オッケーオッケー。何だか知らないけどまぁ任せといてよ。出来杉も呼ぼうか?」 と携帯を取り出し電話をかけ始めた。
仕事しろよw
「ありがとう」 と、言ってしずかがふと振り返ると、ちょうどのび太が背中を丸めて帰るところだった。 「のび太さん」 のび太は顔を上げて 「…しずかちゃん。」 のび太は今にも泣き出しそうな顔を浮かべて目を伏せた。 「さっきはごめんよ。なんか迷惑かけちゃったみたいで」 「ううん、そんなことないわ。わたしこそ何もしてあげられなくてごめんなさい」 「…そんなのいいんだ」 そう言うと、のび太は駆け足で学校を後にした。
「しずかちゃん、出来杉も来るってさ。ん、どうしたの?」 しずかは頭を振って 「何でもない。ごめんね無理言って」 「いいのいいの、しずかちゃんの頼みだもん。じゃ行こうか、マックで出来杉と待ち合わせしてるんだ」
のび太は家に着くと、すぐにPCを立ち上げる。 学校から帰ってきてから寝るまでの間、ほとんどPCを相手に時間を過ごす。 ドラえもんが突然姿を消してからもう3年近くが経とうとしていた。 元々友達の少なかったのび太は、ドラえもんがいなくなってしまってから塞ぎ込むようになり、今では友達と呼べるような人は誰もいなくなってしまった。
ドラえもんがいなくなってから、タイムマシンに通じていたこの机の引き出しを一体何度開けたことだろう。 ドラえもんと行ったことのある場所にはすべて足を運んだりもした。 しかし未だにドラえもんは見つかっていない。 もうこのままドラえもんはずっと帰ってこないのではないか。 のび太は最近になってようやくそう思えるようになってきた。 今日の学校での出来事が頭をよぎる。 クラスメイトの声が聞こえてくる。 (きめえんだよ!) (うぜえんだよ!) (もう死ねよ)
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もしドラえもんがいなくなったら、 のび太たちはどんな人生を送ることになるんだろう。 そんな俺の妄想で描く空想小説。 なるべく原作の世界観を踏襲するようにします。