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よくわからないが、とりあえず続きを待とう
面白いです。有難うございました。 出来れば続きを読ませて頂きたいです。 凄い才能をお持ちなんですね。
まぐろ氏と不倫中
このあとジャイアンとスネ夫の絡み?
どらえもんの板行け!! 星ドラ関係無いじゃん!!
もっともだな!
まあ待て、これからかもしれないぞ
1行しか読んでないから何とも…w
原稿済みの状態で打ってるのか? これまともに読んでる奴いるのだろうか、、
正論だな! イカレテル!!
ドラえもん板なんてあるの? そんなに怒らなくても…。
なければ、あなたのホームページでやりなさい! ここは星ドラ!!
星ドラに無関係のスレだっていっぱいあるやん。 なんでそんなにムキになってるの?
その考えがあなたみたいな人が増える原因じゃない? みんなやるから自分もやる。中二病!
君しろくまさん面白い 返し好きだわーーーー
まぐろ氏登場するなら応援するお
続きを待っている人もいることを忘れないでもらおう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「さっきも話したとおり、のび太さんたちはISAにとっては邪魔な存在なの。だから目に見えないような形でみんなを潰しにかかってくると思うわ。それに負けないための、22世紀最後の秘密道具がこれよ」 ドラミはバッグから一輪の花を数本取り出した。 ガーベラのようなその花は、見たところ何の変哲もなさそうで、まだ花は咲いておらず蕾のままであった。
「これがそんなすごい道具なの?もっと手っ取り早くて便利な道具いっぱいあったじゃない。あ、もしもボックス出してよ」 「そうね。のび太さんはお兄ちゃんが持ってる道具、いっぱい知ってるもんね。でも残念だけど、のび太さんが今まで見てきた道具は一切使えなくなってしまったの。例の法律によって、私たちがタイムトンネルを通過するときに、従来の秘密道具がすべて無効化されてしまうようになってしまったのよ。だからもう、どこでもドアもただのドアでしかないってこと」
「未来の道具を過去に持ち込めなくなったってことか…。これは違うの?」 「解放軍の特殊開発部と、地球史上最高の頭脳と評されるマキシマス博士との共同開発でやっと完成した特別な道具よ。これなら、いかなるISAの干渉にもビクともしないわ」 「へえ…。で、この花はどういうときに使うの?」 「この花それぞれにタグがついているでしょ?」 よく見ると、茎の部分に小さな白いタグがくっついている。
「花が咲く直前、このタグに誰かの名前が浮き上がってくるわ。そしたら───」 ドラミの説明はその後も続いた。 のび太の表情が段々と暗く、険しくなっていく。 陽はとっくに暮れ、階下から「のびちゃん、お友達も一緒にごはん食べるの?」という声がして、ドラミが「お構いなく!もう帰りますから!」と答えた。
「説明はそんなところね。残酷な話だと思うわ。けど、これしか方法がないの。誰かがその役目を果たさなくちゃならないの。誰がその役目をやるかは、みんなで話し合ってみんなが納得してから決めて。本当なら私もお手伝いしたいんだけど、ISAの監視がかなり厳しくなってきてて、この先ここに来れるかわからないから」 「うん、わかったよ。あ、あと使うとき失敗するといけないから、もう少し余分にもらえない?」 ドラミは下を向いて首を振った。
「言い忘れちゃったけど、マキシマス博士は、この“身代わり花”の開発直後にISAの手によって殺されてしまったのよ。だからこれが全部。失敗は許されないわ」 そしてのび太をまっすぐ見つめ、 「未来はのび太さんたちの手にかかっているの」 と言うと、ドラミはそっとのび太を抱きしめた。 「こんなつらい選択をさせてしまってごめんなさい」 しばらく抱き合った後、ドラミはのび太からそっと離れて顔を見つめた。
「みんなにもよろしくね。お兄ちゃんも私もあっちで戦うから。時代は違うけど、のび太さんたちと一緒に戦ってるから。みんなのこと信じてる」 ドラミが帰った後、のび太はイスに座り、机に並べられた5本の“身代わり花”を見つめていた。 「身代わり…か」 のび太は窓を開け、一番星を眺め未来を想った。 あの星は、のび太が生まれる前からそこにあって、きっとのび太が死んでからもずっと輝き続けることだろう。
変わらないもの。 変わっていくもの。 変えてはならないもの。 変わるべきもの。 大切な何かを守るために15歳ののび太ができること。 今ののび太にしかできないこと。 ドラミの言葉が蘇る。 「他の人たちを救うためには、5人のうち誰かが犠牲にならければならないの」 「のび太さんは未来とこの現代をつなぐパイプ役なの…」 「しずかさんは出来杉さんと──」
のび太は頭を振った。 「僕しかいないんだ」 言葉にしてみたものの、立ちふさがる壁の大きさに足がすくむ。 僕にできるのだろうか。 強くなりたい──。 変えてはならないもののために、のび太は変わろうとしていた。 数日後、のび太は進路について両親と話した。 高校へは進学しないこと、しばらく旅に出ること。
母はのび太の突拍子もない話に怒り、執拗に考え直すよう求めた。 しかしのび太の決心は揺るがなかった。 最後に父は、 「これも貴重な経験になるかもしれない。これからの時代、学歴があれば安心とも言い切れない」 と、のび太の背中を押してくれた。 スネ夫やしずか、出来杉が高校の門をくぐった朝、のび太は一人あてのない旅に出た。
ーーーーーーーーーーーーーーー しずかの様子がおかしいことに、母は数日前から気づいていた。 このところ食欲もなく、帰るとすぐに部屋に篭るようになっていた。 「ただいま」 以前は、たまにではあるが友達と夜まで遊んでいたときもあったが、最近はいつも学校からまっすぐ帰宅しているようだ。 「しずか今日ね、すごくおいしいって評判のケーキ買ってきたの。一緒に食べない?」 と、明るく誘う母に、 「いい。いらない」 と階段を登りかける。
「いいから食べてごらんなさいってば。2時間も並んで買ったんだから」 母は半ば強引にしずかの肩を抱くようにしてリビングへと連れてきた。 しずかはまるですべてに興味を失ったかのように、力なくソファに座る。 母はいそいそとケーキと紅茶の準備を始めた。 「ママは毎日楽しそうね」 しずかは遠くを見つめながら呟いた。 「楽しいわよぉ」 母は最近しずかとほとんど会話らしい会話をしてなかったことを後悔していた。
「そりゃあママは楽しくて仕方がないでしょうねえ」 しずかの口調が刺々しいものに一変する。 母は聞こえない振りをした。 ケーキと紅茶をテーブルに運ぶと、 「さ、食べましょ。わぁおいしそう!ほら見て」 と、しずかを振り返った母に、 「ママは穢れてるわよ」 母の顔が凍りつく。
「な、何を急に言い出すのよ。ビックリするじゃない」 と、作り笑いを浮かべる母に、 「私が何も知らないとでも思ってるの?」 しずかの冷え切った口調で空気が張り詰める。 一瞬の沈黙の後、 「何が言いたいの」 母も真顔でしずかに向き合う。 心臓の音がしずかに聞こえてしまうのではないかと思えるほど激しく全身に響く。 しずかはフッと笑って立ち上がると、 「ママ浮気してるじゃない。もうこの家もおしまいね」 とリビングを出ようとする。
「ちょ、ちょっと待ちなさい」 しずかの手首を掴む。 と、そのとき掌に妙な感触があった。 手首を返すと、そこに何本もの傷跡が残っていた。 「しずか、何これ」 「離してよっ!」 母の手を振り解いて、しずかは部屋へと駆け上がった。 そのとき、リビングに置いてあった母の携帯がメールの着信を知らせた。 《今度いつ会える?》 男からのメールであった。 母は携帯をソファへ放ると、しずかの部屋へと急ぎノックした。
「しずか」 返事はない。 さらにノックする。 「入るわよ」 と、ノブに手をかけると 「入ってこないで」 としずかの声がした。 構わずドアを開ける。 しずかは部屋の真ん中に立っていた。 右手にカッターナイフを握り締めて。 「しずか、ママのこと?ママのことが原因なの?だったらママの話も聞いてほしいの」 しずかに近づく母に、 「来ないで!」 しずかはカッターナイフを両手で構える。
「しずか落ち着いて、ね。話せばきっとしずかも──」 「ママのことだけじゃないわ」 母が固まる。 しずかは口を歪めながら、 「私ね、ちょっと前からクラブに通ってたの。週に1回くらいなんだけどね。ママ知らなかったでしょ。彼氏に夢中だもんね」 「しずか…」 「でもそんなことどうでもいいの。ママはママ、私は私だから。けどね、私こないだクラブ行ったときにね、そこにいた男に、知らない男にね」 しずかの目から涙があふれる。 カーペットにポタリ、ポタリと染みができる。
しずかは何度もしゃくりあげながら、 「犯されちゃったのよ」 母の目が大きく見開いた。 よろよろとしずかに近づく。 「来ないで!」 しずかの目は血走っていた。 「私ね、もう汚れちゃったの。だからね、もうこんなんじゃ生きていけないの」 しずかは静かに目を閉じて、カッターナイフを自分の首に持っていった。 「しずかッ!」 母がしずかに飛びかかる。 が、しずかもとっさに後ろに飛びのいた。
「来ないでって言ったでしょうっ!」 母はしずかをまっすぐに見据えて言った。 「あなたは何も汚れてなんかいない」 しずかは鼻で笑った。 「ママに何がわかるのよ」 「わかるわ。自分の子だもの。あなたは何も汚れていない」 「ふざけないでっ!ママに私の気持ちがわかるとでも言うのっ!」 母も大粒の涙をこぼした。 「ごめんなさい、しずか。あなたが一番つらいときに私は何もしてあげられなかった」 「後からなら何とでも言えるわ」
「そうね。ママを許してとは言わない。ただあなたが自分で命を絶つのは間違ってる。刺すならママを刺しなさい」 しずかは大声で笑った。 「そう言えば私が『はい、そうですか』とでも言うと思ったの?」 そして真顔になって、母を睨んだ。 「私は本気よ」 「じゃあしずかはママが本気じゃないと思ってるの?」 母が一歩前に出る。 「来ないでって言ったでしょ」 しずかが後退ると背中が壁に当たった。
「あなたは私が命をかけて産んだ子よ。そんな大切な子を目の前で死なせるなんてできると思う?それにあなたには輝かしい未来がある。どうしても刺したいならママを刺しなさい」 母はゆっくりとしずかに近づいていく。 「イヤっ!来ないで!」 カッターナイフを力いっぱい握り続けたせいだろうか、しずかの腕も指先も固まったように動かない。 このままでは本当に母を刺してしまう。
「ダメっ!来ちゃだめぇっ!!」 母は両手を広げ、首を激しく振るしずかに近寄る。 「しずか、ごめんね。つらかったね」 そして母はしずかを強く抱きしめた。 「いやあああああああああ!!!!」 しずかの悲痛な叫びと母の穏やかな顔が交錯した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ジャイアンを殴るスネ夫の拳にも力がなくなってきた。 「クソッ!クソッ!」 と嗚咽を漏らすスネ夫を力強く抱きしめるジャイアン。 二人はもうヘトヘトだった。 元々体力のないスネ夫は、ついにジャイアンの足元にへたり込んでしまった。 ハァハァと肩で息をする二人。 二人ともびっしょりと汗をかいていた。 「ごめん…よ、ジャイアン」 息を切らしながらスネ夫が呟く。
ジャイアンはスネ夫を見下ろしながら、 「シャブだけはやめろ」 ドスの効いた声が、荒い息遣いと共に吐き出される。 ジャイアンのこめかみを汗が幾筋も伝う。 「もう僕はダメだよ」 スネ夫は下を向いたまま泣き笑いの顔を浮かべる。 そしてジャイアンに向けて手を伸ばした。 「ほら、見てよ」 伸ばした腕が小刻みに震えている。 「僕の身体は、もうこうなっちゃったんだ」 スネ夫はそう言うと、自嘲気味に笑い、自分で自分の身体を抱くようにした。
「もう僕はダメだよ」 「俺がやめさせてやる」 力強い声がスネ夫の頭上から降ってくる。 そしてジャイアンはしゃがみ込むと、スネ夫の肩を掴んだ。 「俺にまかせとけ」 ジャイアンの瞳は燃えるように揺らめいて、まっすぐにスネ夫を捉えた。 しかしスネ夫は力なく目を逸らした。 「僕だって、何度もやめようとしたんだ。でもダメなんだよ。今だってほら」 スネ夫は震える指先を見つめた。 「頭ではいけないって分かってるんだけど、もう身体はアレなしじゃ生きていけないんだ」
そのとき、空き地へと入ってくる人影がスネ夫の視界に入った。 「のび太」 ジャイアンも振り返る。 「お前、いつ戻ってきたんだ」 「やあ」 のび太は軽く手を上げて、優しい微笑みを浮かべながら二人に近付いてくる。 二人は街灯に照らされるのび太を改めて見た。
中学卒業後、のび太が誰にも何も言わず旅に出たという話は、ジャイアンたちの間で一時期話題になった。 ドラえもん探しの旅に出たのではないか?というのが大方の予想だった。 あれから約2年が経ち、二人がのび太と再会したのは、これが初めてだった。 久しぶりに見るのび太は、背はあまり変わっていないが、髪は伸び、少し痩せて精悍な印象を受ける。 また言葉ではうまく表現できないが、独特の何とも言えない雰囲気を全身から醸し出していた。 「スネ夫、待たせたね」
のび太はしゃがみ込むと、スネ夫の肩に手をかけた。 「お前今までどこ行ってたんだよ」 ジャイアンの言葉に、 「あちこちさ。みんなを助けるために戻ってきたんだ」 と言うと、背負っていたリュックから一輪の花を取り出した。 「ほら、綺麗に咲いてるだろ」 とスネ夫に差し出した花は、ほんのりと光を帯びている。 そしてその花びらを一枚一枚ちぎると、すべて口に含んで数回噛み、ゴクリと飲み下した。 のび太が立ち上がる。
「さあスネ夫。僕と抱き合おう」 のび太が両手を広げる。 スネ夫とジャイアンは呆気に取られた。 「何言ってんだのび太。お前頭おかしくなっちまったのか?」 ジャイアンは訳がわからない。 スネ夫も立ち上がって、 「一体何なんだよ。どういうことか説明してくれよ」 「この花はドラえもんにもらった秘密道具さ」 「ドラえもんだって!?」 二人が声をそろえる。
「ああ。それで僕がみんなを救う役目に選ばれたのさ」 「どういうことだよそれ。ドラえもん帰ってきてんのか?っていうか、のび太は最初から僕がこうなるって知ってたのか!だったらなんでもっと早くに来てくれなかったんだよっ!」 スネ夫が激しい口調でのび太を責める。 「ドラえもんはもう帰ってこないよ。それに誰がいつ、どんな風に危ない状況になるか僕にはわからない。ただ2~3日前からスネ夫がヤバくなりそうなのはわかってた。
あれが咲いたら初めてこの道具を使うことができるんだ。そしたらさっき花が咲いてさ、なんとなくこの空き地にスネ夫がいるんじゃないかと思って来てみたところさ」 「僕とのび太が抱き合ったらどうなるっていうんだよ。パパは会社に裏切られて刑務所行きだし、僕はこんな身体になって学校にも行けやしない。一体どう助けてくれるんだよ!」 切羽詰った顔で訴えるスネ夫の目の下には、大きなクマができていた。
ここのところ、まともな食事も睡眠も摂っていない。 家に帰っても、母は酒を飲んでばかりで料理などほとんどしなくなってしまっていた。 スネ夫はスネ夫で昼夜逆転の生活をしており、高校にもほとんど行かなくなった。 事情を知った学校の特別の計らいにより、現在は辛うじて休学扱いとなっていたのが唯一の救いだ。 「詳しいことは僕も聞かされていないんだ。とにかく僕と抱き合ってみよう。何か変わるかもしれない」 そう言うと、のび太は再び大きく手を広げた。 「さあ」
スネ夫は半信半疑のまま、気力も体力も尽き果てた様子で、よろよろとのび太に近付くと抱き合った。 すると、二人の身体が淡く、柔らかい光に包まれていく。 「なんだこれ…」 ジャイアンが驚きの声を上げた。 「ああ…」 スネ夫が思わず声を漏らす。 一体どういうことだろう。スネ夫の身体に精気が満ちてくる。 黒ずんだ大きなクマが消え、ギスギスと痩せこけてしまったいた頬もふっくらと元通りになっていく。 カサカサに乾いていた肌には張りが戻り、目にも力が蘇った。
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もしドラえもんがいなくなったら、 のび太たちはどんな人生を送ることになるんだろう。 そんな俺の妄想で描く空想小説。 なるべく原作の世界観を踏襲するようにします。