ゼルダの伝説スカイウォードソードのストーリー解説です。
なるべく核心には触れないようにしていますが、多少のネタバレを含みますので、過去作を未プレイの方はご注意下さい。
スカイウォードソードは、ゼルダの伝説シリーズ全ての始まりの物語に位置する作品です。スカイウォードソードで起こる物語が、ゼルダの伝説シリーズ全てに影響を与えていきます。
ゼルダの伝説おなじみの重要なアイテム「マスターソード」や「トライフォース」はもちろん、はたまたラスボスに至るまで今作からの因縁が元になっています。
本作の主人公は、ゼルダの伝説シリーズおなじみ「リンク」です。今作のリンクは騎士学校に通う騎士見習いであり、スカイロフトに住む人とは異なる「紅いロフトバード」を従える青年です。
また、シリーズ恒例となりますが寝起きが悪いです。
物語序盤にゼルダが突如現れた黒い竜巻に飲み込まれ、雲の下へと姿を消してしまいます。
リンクはその後、女神像に隠されていた剣と、その剣に宿る精霊「ファイ」に出会い、はるか雲海の下に広がる広大な大地へと降りゼルダを探す冒険が開始します。
本作のヒロインであるゼルダ。騎士学校の校長の娘であり、リンクの幼馴染でもあります。超重要です。活発な性格で、ロフトバードをなかなか呼ばないリンクの背中を押して橋から落としたりと、他作品ではなかなか見られない姿も垣間見られます。
今作では、まだ「ハイラル王国」が存在しない時代の物語なので、「ゼルダ姫」ではなくただのゼルダです。しかし、今作のゼルダも自身では知らない宿命を秘めており、物語の重要なキーパーソンとなっていきます。
リンクが物語序盤で手にすることとなる「女神の剣」に宿る精霊「ファイ」。今作のストーリーにおいて重要なキャラクターの1人である他、冒険のアドバイスをくれる相棒のような存在です。アドバイスが役に立つ確率は大体80%と言われています。
ゼルダの伝説最新作「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」では、リンクの最後の記憶でファイを感じられるような演出があります。
詳しい説明は省きますが、ファイは全てのゼルダの伝説の物語を見るとても重要なキャラクターです。
はるか昔に起きた邪悪な存在と人間の戦の末、生き残った人間を乗せた大地を女神が空に浮かべました。魔物の手が届かない遥か空の果に浮かぶ島「スカイロフト」からスカイウォードソードの物語はスタートします。
本作の活動の拠点となる街であり、本作の特徴である「大空」を冒険するのになくてはならない存在です。
ゲーム作品の時系列 |
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※上記の時系列は、ゲームとしてプレイできるものだけピックアップして掲載しています。
タイトル | 概要 |
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スカイウォードソード |
【時代設定】 ゼルダの伝説最古の物語 はるか太古、マスターソード創造の物語。遥かに広がる空と大地を舞台にしたストーリー。 |
ふしぎのぼうし |
【時代設定】 ハイラル王国建国後、遠い昔の時代 剣の封印から復活したグフーに石にされてしまったゼルダ姫。 石化を治すためにリンクの体を小人サイズにする魔法の帽子「エゼロ(ふしぎのぼうし)」と出会い、エゼロの導きでピッコル人に剣を直してグフーを倒す旅に出発する。 |
4つの剣 |
【時代設定】 ふしぎのぼうしから数十年後 ふしぎのぼうしで登場した「グフー」が復活し、ゼルダ姫がさらわれてしまう。 グフーを封じていた剣「フォーソード」を手にし、剣の能力である分身を使い、ゼルダ救出の旅に出る。 |
時のオカリナ |
【時代設定】 ハイラル統一戦争後 ゼルダシリーズ宿命の敵とも言える「ガノンドロフ」が時系列的には初めて登場した作品。 マスターソードの力により子供時代と大人時代を行き来して、ガノンドロフの世界征服を阻止する話。 |
スカイウォードソードから時のオカリナまでは時系列が1本の線で語れるお話となっています。
しかし、時のオカリナの設定である「子供時代」「大人時代」という時間を渡る行為により、ここから「ガノンの野望を未然に防いだ子供時代からつながる物語」と「ガノンに勝利した後の大人時代からつながる物語」更に「勇者がガノンに敗北した後の物語」という「3つのパラレルワールド」が生まれます。
この3つの物語によって派生していく作品が変わっていきます。
タイトル | 概要 |
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ムジュラの仮面 |
【時代設定】 時のオカリナの正統続編 時のオカリナの数カ月後 ガノンドロフからハイラルを救った後、元の時代に戻ったリンクは自分の元を去ってしまった友「ナビィ」を探すため愛馬であるエポナと共に旅に出ていた。 その道中、森を通過している際に奇妙な仮面をつけた子鬼「スタルキッド」に襲われ、別世界「タルミナ」へと誘われる。その世界は3日後に滅びる運命にあった。 |
トワイライトプリンセス |
【時代設定】 ムジュラの仮面の数百年後 突如村を襲われ、村の子供達が魔物に拐われてしまう。子供たちを救うためリンクは魔物を追うが、そこには影の領域「トワイライト」が広がっていた。その領域に引きずり込まれたリンクは「狼」の姿に変身してしまい、とある牢獄へ連れて行かれてしまう。 そこで出会った影の魔物「ミドナ」と共に、光の世界「ハイラル」と、影の世界「トワイライト」を救う冒険が始まる。 |
4つの剣+ |
【時代設定】 4つの剣の物語が遠い遠い昔になった時代 突如黒い雲に覆われたハイラル、グフーの仕業ではないかと睨んだゼルダ姫は、フォーソードが封印されている聖域へ6人の巫女と共に訪れる。 しかし、そこでリンクに似た影ががゼルダ姫と巫女たちを拐っていってしまう。リンクはゼルダ姫たちを救うためフォーソードを引き抜くが、グフーの封印を同時に解いてしまう。 |
こちらは、時のオカリナで時の勇者が「ガノンドロフの野望を事前に防ぎ封印した」世界線から派生する作品たちです。時のオカリナのエンディングからは、ある意味正史として扱われるような時間軸といってもいいです。
ムジュラの仮面以外は数百年単位で時代が空いていますが、どれもガノンドロフが綿密に関係してくる作品となります。
タイトル | 概要 |
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風のタクト |
【時代設定】 時の勇者が勝利し、数百年後ハイラル王国が水没した後 時の勇者の伝承が残る島で生まれた少年が、怪鳥に拐われてしまった妹を救うために大海原をかける旅。 |
夢幻の砂時計 |
【時代設定】 風のタクトの数カ月後 テトラ率いる海賊団と共に、新たなハイラルとなり得る新天地を探して訪れる、大精霊「海王」が治めるハイラルの隣の海域での物語。 幽霊船に拐われてしまったテトラを救うため、ラインバックという船乗りと共に幽霊船を見つけ出す旅。 |
大地の汽笛 |
【時代設定】 夢幻の砂時計の未来 新生ハイラル王国建国後 人が移り住む前から鉄道網が発達していた、広大な大地を新生ハイラル王国とした場所でのお話。 |
こちらは、時のオカリナで時の勇者が「ガノンドロフとの戦いで勝利した後の大人時代から進んだ場合」に派生する作品たちです。「ハイラル水没」という現象が起こり、殆どが海の底に沈んでしまった後に、風のタクトへと時代が進んでいきます。
この時空の派生は作品間で時間があまり進んでいないため、風のタクトから大地の汽笛までどう時代が進んでいったのかが作品内でよく語られます。
タイトル | 概要 |
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神々のトライフォース |
【時代設定】 時の勇者が敗北し、賢者たちがガノンドロフを封印した「封印戦争」がはるか遠い伝説になった頃 嵐の夜、リンクは夢の中で不思議な声を耳にする。ガノンドロフが復活し、ハイラルが闇に飲まれるのを防ぐため、ハイラルを救う冒険が始まる。 |
古代の石版 | 【時代設定】 神々のトライフォースの6年後 このゲームは一般販売されたものではなく、スーパーファミコンの周辺機器「サテラビュー」というデータや音声の受信機を使用することでプレイできた。現在はプレイする方法がない幻のゲームとされている。 |
夢をみる島 |
【時代設定】 ガノン討伐後、修行の旅に出た後の航海途中のお話 修行の旅を終えたリンクは、ハイラルへ帰る航海の途中嵐に巻き込まれ意識を失ってしまう。 少女「マリン」の呼びかけで目を覚ますとそこは、山の頂に巨大な卵を抱く島「コホリント島」だった |
ふしぎの木の実 |
【時代設定】 夢を見る島の数百年後 トライフォースを手にしたリンクが、その力を扱うにふさわしいかを確かめる試練を受ける。 本作は「大地の章」と「時空の章」で別れており、大地の章は「ホロドラム」、時空の章は「ラブレンヌ」という地を舞台としている。 それぞれ別のストーリーが展開されているほか、両方プレイすることで到達できるエンディングも存在する。 |
神々のトライフォース2 |
【時代設定】 ふしぎの木の実の数百年後 神々のトライフォースでの物語が伝説となって残るハイラル。突如ガノン復活を企てる「司祭ユガ」が現れ、七賢者の子孫たちを絵画の中に封印してしまう。 リンクも同様に落書きに封印されてしまうが、特別な腕輪の力で壁を自由自在に移動できる力を手にし、その力でユガを追い表裏一体の世界「ロウラル」へとたどり着く |
トライフォース3銃士 |
【時代設定】 神々のトライフォース2の数年後 舞台はハイラルとは別の国「ドレース王国」その国の姫「フリル姫」が、魔女「シスターレディ」の呪いにより脱ぐことのできない全身タイツの姿へと変えられてしまった。 魔女の呪いを解くため国王が伝説の勇者を募集し、そこへやってきた若者3人が勇者に選ばれ魔女討伐の任を受ける |
ゼルダの伝説(初代) |
【時代設定】 ハイラル王国が衰退し、いくつもの小国へと分裂するだけの時間が経った後 ハイラル地方の小国に大魔王ガノンの軍勢が押し寄せ、国宝「力のトライフォース」が奪われてしまう。 時を同じくして旅をしていたリンクは、魔物に襲われているゼルダの乳母「インパ」を助ける。インパはガノンを倒せる者を探しているとリンクに伝え、話を聞いたリンクはガノン討伐のため「知恵のトライフォース」を探し出す旅に出る |
リンクの冒険 |
【時代設定】 初代ゼルダの伝説の6年後 大魔王ガノンを討伐し、力と知恵のトライフォースを取り戻したリンク。16歳の誕生日を迎えるとトライフォースの紋章のような痣が手の甲に浮かび上がり、それを見たインパは北の祭壇へ迎えとリンクに伝える。 北の祭壇で遠い時代のゼルダと出会い、勇気のトライフォースを探すことを命じられる。 |
こちらのルートは「時の勇者がガノンに敗北し、トライフォースをガノンが全て手に入れてしまったので、6賢者とゼルダ姫がガノンドロフを聖地に封印した」場合から派生する作品たちです。
このルートではハイラル王国が小国に分裂してしまい、王国自体が衰退するという衝撃のルートとなっています。
タイトル | 概要 |
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ゼルダ無双 |
【時代設定】 明確な時期やルートが不明 そもそも他の作品とは時間の始まりが違う説がある ゼルダ初の無双ゲームとして発売された作品。 ハイラルが舞台となっているが、様々な時空のゼルダキャラクターが勢揃いするお祭り的な作品となっている。 |
ブレスオブザワイルド |
【時代設定】 明確なルートは不明 ハイラルの歴史において最後ということしかわかっていない 女性の呼びかけ答え、回生の祠で目を覚ますリンク。声の導きで「シーカーストーン」を手にし、祠を出る。 出口の先に広がるハイラルの大地を舞台に、生きる知恵と戦う術を学びながら声の主「ゼルダ姫」を救う旅に出る |
厄災の黙示録 |
【時代設定】 ブレスオブザワイルドで起きた100年前の厄災を描いた物語 ブレスオブザワイルドとは違い無双系のゲームとなっており、無双シリーズだからこそ表せる大量の魔物を相手にリンクやゼルダ、各種族の英傑たちが戦うストーリー。 ブレスオブザワイルドにつながる「敗北」が決められた物語なのだが・・・ |
上記のシリーズは、現在判明している「ゼルダ史」において、どの時系列に位置するか不明な作品たちです。「ブレスオブザワイルド」と「厄災の黙示録」は繋がった物語ですが、ブレスオブザワイルド自体がどの時系列にあるのかがわからないため、今後の公式情報に期待が膨らみます。
また、ブレスオブザワイルドは正統続編が2022年に発売予定となっているため、そこで時代設定などが判明する可能性は大いにあります。
上記で解説した時系列は、あくまでも「現時点で判明している」時系列です。
ゼルダの歴史は公式で「時代設定はいつか変更される可能性がある」と明言されており、新作が登場する度に「歴史の教科書のように新たな発見や新解釈によって時代設定が変化する」ようなものだと言われています。
ストーリー攻略 | |
3つの石版編 | |
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スカイロフト | 封印の地 |
フィローネの森 | 天望の神殿 |
オルディン火山 | 大地の神殿 |
ラネール鉱山 | ラネール砂漠 |
ラネール錬石場 | 封印の地(2回目) |
3つの炎編 | |
スカイロフト(2回目) | 積乱雲内部(詩島) |
フィローネの森(2回目) | フロリア湖 |
天望の神殿(2回目) | 古の大石窟 |
ラネール砂海 | 砂上船 |
火山山頂 | 古の大祭殿 |
封印の地(3回目) | |
勇者の詩編 | |
スカイロフト(3回目) | フィローネの森(3回目) |
オルディン火山(2回目) | ラネール渓谷 |
空の塔 | |
決戦編 | |
最終決戦 |
【プレイ作品】
ゼルダの伝説初代 ・リンクの冒険・神々のトライフォース1と2
夢をみる島・ふしぎの木の実(時空の章)・4つの剣・ふしぎの帽子
時のオカリナ ・ムジュラの仮面・風のタクト・夢幻の砂時計・大地の汽笛
トワイライトプリンセス・スカイウォードソード・ブレスオブザワイルド・ティアーズオブザキングダム
知恵のかりもの
【ブレワイ・ティアキンのやり込み】
収集要素コンプリート
ストーリー解説|時系列順に見る歴史【スカウォ/Switch】
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