【メタファー】用語集【メタファー リファンタジオ】

用語種

メタファーにおける用語集です。メタファーデイリージャーナルで紹介された数々の用語を掲載しています。メタファー リファンタジオ用語集を見たい方はぜひ参考にしてください。

用語集

魔法

魔法
マグラ(魔力)を消費して特別な力を発揮する。発動には「魔道器」という道具が必要
マグラ
魔法の源となる力のこと。自然界のあらゆるものに含まれ、濃度によっては結晶化することも。
魔道器
魔力を魔法に変換する道具。使用には国の試験に合格して初めて所有を許される。しかし非常に高価で土地や家を買うレベルの買い物と同等のものとされている。

ユークロニア連合王国

ユークロニア連合王国
ユークロニア王国を中心とした3国連合国。宗主国はユークロニア王国ユークロニア王が連合王国の王を兼任。激しい海流に守られており海からの侵攻には晒されることも少なく長い歴史を持つ。8つの種族が住む多様な文化が混在した国。
クレマール族
連合王国最大の人口を誇る種族。平均体な体格を持ち頭に角がある。王家の種族で王政の要職、要人を努めていることも多い。自由な気風で合理的なことを好む。自らの種族以外を無意識に見下しており、揉め事になることも。
ルサント族
クレマール族の次に人口の多い種族。長く突き出た耳が特徴で、両手で扱う武器を片手で扱えるほど体格や身体能力に優れている。この特徴から軍人に多く、軍で活躍し要職を担うことになることも多い。勇ましく誇り高い種族だが、何事にも優劣を求めることから揉め事になることも多い。
ユージフ族
コウモリのような翼と耳を持つ小柄な種族。温厚で協調性を重んじる種族だが、人口は少なく、他の種族と異なった見た目から差別を受けることも多いため、貧しい生活を余儀なくされている者も多い。
ニディア族
宝石のような美しい瞳を持つ種族。社交的で人心を掴むのに秀でた人が多いことから、街の外の世界で生活している人も多い。外での生活においても同じ種族だけで固まって暮らすのではなく、他の種族と一緒に暮らしていることが多い。
パリパス族
獣のような耳と尾が特徴的な種族。宴と賑やかさを好み、享楽的な者が多い。
イシュキア族
特徴的な翼を持つ種族。8種族の中で最も人口が少ないが他の部族よりも知能が優れていると言われている。都市部では学者や高位の聖職者などに地位につくものも。他の種族を見下す言動が見られる者も。
ローグ族
他の種族の平均寿命の2倍も生きる非常に長命な種族。伝統的な職業においてはローグ族が高い地位を占めていることも多い。知識や意思を引き継ぐことに高い価値を見出す。
ムツタリ族
額に第3の目を持つことが特徴的な種族。大部分が王国の南の群島域で暮らしている。国教である「惺教」とは異なる土着の侵攻に帰依する者が多く独特の文化を持つため、ユークロニアでは異教徒と蔑まれて厳しい迫害に晒されてしまう者も少なくない。
エルダ族
上述の8つの種族に数えられない謎めいた少数種族で角や長い耳などの特徴的な部分がない。普通に生活していたら出会う機会も少なく、都市部以外では存在すら信じられていないといったこともあり、差別や偏見を向けられていることも少なくない。
王都・グラントラド
ユークロニア連合王国最大の城塞都市でありユークロニア王国の首都。王宮があることから王都と呼ばれる。近年建立された巨大な大聖堂が顔となっている。すべての種族が暮らす様は王国全土でもこの年でしか見られない。
国王・ユトロダイウス5世
ユークロニア三国を収める前連合国王。軍の将校ルイの暗殺により命を落とす。しかし生前に、自らが命を落とすと特別な魔法が発動するように仕組み、全国民で次期国王の座を争うように仕向けた。
王子襲撃事件
かつて幼き頃の王子が王宮内で襲撃にあった暗殺未遂事件。実行犯は高度な魔法の扱いに長けており、王子に呪いをかけて逃げ去ったという。
王子の呪い
王子襲撃事件にて王子がかけられた呪いの魔法。稀に見る強力な魔法で、毒々しい荊の蔓の束縛がマグラを見られない人にも見えるほど。事件当時王国中の識者が解呪に挑んだが、誰も解くことができなかった。
募兵舎
各都市にある志願兵を受け付けるための窓口。手に職の無い物にとって兵に志願することは手っ取り早く稼ぎ、社会的信用を得るための一般的な方法となっている。普段の募集は一時的なことが多いが、王都においては王の急逝や付近の怪物の出現によって異例の長期間募集が続けられている。
併合戦争
200年ほど前にユークロニア、オセアナ、モンタリオの3国が同君連合としてまとまるまでの一連の戦争。はじめにユークロニア、オセアナ間で戦端が開かれ、情勢が決した後にモンタリオが講話に応じた。連合成立後もオセアナやモンタリオの各地には独立を求める機運は残り続け、代々の王の悩みとなっていた。しかしルイが瞬く間に鎮圧し戦後始めて独立運動がほぼ平定された状態となる。
王錫
ユークロニア王家が代々王権の証として継承してきた錫杖のような姿の魔道器。天変地異すら起こせる破格の性能を持ち、これを所有する王だけが特別な「王の魔法」を行使できる。そのため王となるには高い素養が必要となり、決闘場の序列だけでは王位を継承できないことがある。

仲間

ガリカ
主人公と共に旅する妖精。とある任務遂行のためのお目付け役でもある。体が小さく戦闘に参加はできないが、妖精の特質として魔法の知識やマグラの感知に長けている。
ストロール
主人公が王都の募兵舎で出会うクレマール族の青年。正義を尊び頭が切れる青年だが、貴族の出でありながら平民に混じって兵を志願するとなど複雑な事情を抱えている模様。
グライアス
工作員として軍に潜入していたローグ族の戦士。主人公やガリカと同じく王子を救うための組織に所属し、王子と関わる前は凄腕の傭兵でもあった経験豊富な武芸者。
ヒュルケンベルグ
正騎士団に身を置くルサント族の騎士。かつてはグライアスと共に王子の近衛として傍らで仕えていたが、王子襲撃事件で王子を守れなかった失態を悔い、襲撃の真実を求めて旅に出ていた。王の急逝により王都に戻ってきたところ主人公と出会う。
ハイザメ
元騎士の肩書を持つユージフ族の武人。その特質から音に敏感で僅かな音から異常を察知できる。特異な容姿から差別を受けてしまうこともあるユージフ族だが、ハイザメさらに複雑な事情を抱えている模様。
ジュナ
王国一と謳われる稀代の美声を持つニディア族の歌姫。王室や惺教府による催しでは毎度のように顔役を努めており王国中で絶大な知名度を誇る。一方で、私生活ではルイのもとに身を寄せているという噂もあるが。
ユーファ
内海のビルガ島の集落で姫のような立場にあるムツタリ族の巫女。ムツタリ族が信仰する土着信仰の中心人物として神聖視され、御神体を託される身分でもある。魔法適正に優れており、額の「三の目」は妖精の瞳すら上回るほどだという。
ニューラス
イシュキア族きっての鎧戦車技師。かつて王子専用の鎧戦車を王直々に依頼されたこともある凄腕技師。設計から整備、操縦までこなす天才だが人柄には癖があり、実は大貴族家の子息という身分でもあるが、伝統や家格といったものに興味がなく、一族からも変人と見なされている。
鎧戦車
危険な荒野を安全に移動するための魔法動力で自走する乗り物。街の外は怪物や魔法的現象で溢れており徒歩や馬車では危険なため、多くの物資も運べて武装と堅牢さを兼ね備えた鎧戦車が移動に利用されている。平地以外でも移動できるよう車輪ではなく「脚」で進むタイプが多い。
レラ
惺教府に属するイシュキア族の治療師。魔法で負った傷やマグラに関する症状なども癒せる魔法治療を専門としている。魔法を用いた治療は難度が高く、名医でも手を焼くものだが、レラは若くして王国一の腕前であるとさえ言われている。その腕前から貴族や富裕者に囲われて暮らすこともできるはずだが、王都で庶民を相手に質素な町医者をしており、変人扱いをされることもあるが、市民からしてみればまさしく「聖女」といった存在。ジュナとは幼い頃から親しい間柄。
ファビアンヌ
王都の裏通りにある酒場宿「蜜蜂のささやき亭」のを営むパリパス族の女主人。ファビアンヌの故郷の名物料理が雑品であると評判でそれを目当てにかよ常連客も多い。組織の同士というわけではないが、グライアスが潜伏の拠点にしておりファビアンヌも王子の諸々の事情を知ったうえで協力してくれる。店に預けられているマリアを実の娘のように大切に思っている。

世界観

アーキタイプ
命の危機に瀕した際、主人公が突如目覚めた謎の力。マグラの輝きを全身に行き渡らせ、自身を伝説上の英雄のような姿に変身させる。魔道器を持たずとも発動できる。
覚醒器
アーキタイプの発動で起きる変身の先ぶれとして心臓が魔力の通う動力装置のように変化したもののこと。術者は覚醒器に望みや覚悟を告げて体に覚醒を促すことで英雄への変身を遂げる。初めて変身を遂げたものは、自分を支えようとする多くの人々が共に立っているかのような光景を幻視すると言われている。
モア
学者であり、主人公が持ち歩いている幻想小説の作者。アカデメイアと呼ばれる書斎のような部屋に閉じ込められているが、その場所も理由もわかってはいない。本を持っている主人公とだけ意識を繋いで話すことができるという。
幻想小説
モアが執筆した「もしこの国に種族がひとつしかなかったら人が生まれで差別されず、法によって平等と自由も守られる」そんな理想の世界を訪れた旅人が語る、想像上の異国の見聞録。しかし早々に禁書とされ、現在では見かけることもなくなったという。
アカデメイア
モアが囚われている書斎。アーキタイプに関する本や禁書、星の運航を再現した道具など、他では見かけることがないもので満たされた、知の殿堂とも言える部屋。
プラトー
アカデメイアに住んでいる猫。一般的な猫とは異なった見た目をしている。首に特別な魔道器を下げている。主人公たちの旅の記録を手伝ってくれる。
マグラ結晶
マグラが集まり結晶化したもの。長期間マグラの濃度が高い場所で自然と発生するものの他に、人工的に作られたものもある。純度の高い天然の結晶は高性能の魔道器の製造に欠かせないため、宝石や貴金属よりも高額で取引されることも。
マグラ集積機
マグラを集めるための装置。大気中の微細なマグラや純度の低い微細なマグラ結晶を回収、蓄積してマグラ結晶を作り出すための装置。王都などの多数の人が集まる場所に設置されている。集積器によって作られる結晶は決して良質とは言えないが、一般的な魔道器の製造に使える程度の水準は満たしている。以前は魔道器製造は鉱山で取れる天然の結晶を利用するしかなかったが、今後は集積器だけで製造を担えるかもしれない。
惺教
文化や生活習慣と言えるまでに普及しているユークロニア王国の国教。天地創造を担った神を奉じる一神教でコージュラという祈りの言葉を唱え、神に一心に祈れば等しく救われるという考えに基づく。亡き前王によって国教に制定され、政治とも深く関わっているため、今や王宮に代わり、惺教府が政治を取り仕切っているとまで言われている。
レガリス大聖堂
惺教が国教と制定されたときに王都に建立された王国最大の聖堂。王家の墓所の敷地内に建てられ、王宮をも凌駕する威容から惺教が王室の権威を上回っていると言われる所以となっている。
大教主フォーデン
惺教府の長でもあり、惺教最高権力者と言われる。穏健な振る舞いで尊敬を集める人物。人口の主流であるクレマール族やルサント族ではないローグ族の出身であることからも幅広い指示を集めている。王の急逝で混乱している王都の民衆には、王の代行者として見なす者も少なくない。
風聞屋
情報を売ることを生業とする人々。市民にとって街の外に出ることは危険を伴うため遠方の情報には高い価値があり、それらを売り物にしている人々のことを指す。
騎士
武人が叙任される名誉の称号。優れた戦闘技能に加えて武功、人徳、学識などを認められた者が近いを立てることで叙任される名誉号。常に騎士道精神に則り、王や領主、貴族などを主君と仰ぎ、忠誠の誓いとして授かることもある。
三の目
ムツタリ族だけが持つ額にある第3の目。マグラを見るための目だと言われている。他の種族が感覚的にしか捉えられない大気中のマグラの流れを目で見るように色や形として認識できるがその精度には個人差もあるという。

王権競技会

顔石
王の魔法発動と同時に王国の各地に出現した大岩。王の候補として指示される者たちの顔が浮き出ており、人気の変動に応じて形が変化する。順位が高いものほど顔が大きく浮かび上がる。
王権競技会
王位争いのために惺教府によって開催された支持率争いのための異例の催し。連合王国を構成する三国の首都を決められた課題をこなしながら巡り、王にふさわしい力があることを民に示す。多くの者が次の王を夢見て参加する。
公示人
惺教府の報せを民衆に伝えるための広報官。識字率が高くない民衆に国のお触れや重要な生活の知らせを口頭で民に周知するための役割。各都市の街角では特に催しがなくとも公示人が民に向けて演説している姿が見られる。
バトリン
惺教府の公示人のひとり。クレマール族。多くの公示人が畏まった口調で語るのに対し、バトリンな闘技場の実況をするかのように人々の関心を掻き立てる演説をするため、惺教府からは不良公示人とみなされてきた。しかし民からの人気は高く、王が人気争いによって決まるという状況から公示人の代表として大抜擢を受ける。
ギド
王権競技会の候補者の一人で、惺教府が擁する護教のための武装集団「僧兵団」の団長。フォーデンの護衛責任者であり惺教の士気高揚のため競技会に同行している。ルサント族らしい体格の良い武人で、僧兵団に伝わる棒術や槍術と魔法を組み合わせた独特の戦法を得意とする。
グローデル
王権競技会の候補者の一人で、ルイ配下の末端に籍を置く野心に溢れたルサント族の若武者。いつも戦いの場に番犬のヘクトーを連れて現れるため、黒犬のグローデルと呼ばれる。ルイ派の存在感を高めるための立候補ということのようだが、実は競技会で名を挙げ、ルイに一目置かれることを狙っている。
ロジャー
王権競技会の候補者の一人で、完全なる自由を掲げるクレマール族の候補者。王都有数の穀物商、ウォード家の長男で恵まれた出自の快男児。税金の廃止、法律の撤廃などを視野に自由な国造りを謳う。
ラブレス
王権競技会の候補者の一人で、酒代永久無料を掲げるパリパス族の候補者。定職にも付いておらず競技会に参加し「王都の半分を歓楽街に。国中の酒をタダに」と語っており一部の酒飲みからの熱烈な支持を受けている。
ミロ
王権競技会の候補者の一人で、美しくないものは爵位を剥奪を掲げるイシュキア族の候補者。モンタリオ公国で王族の落胤を自称し旗揚げした貴公子で、ユークロニア王国を世界一美しい王を頂く国にすると謳い、美の優劣に基づいた階級制度を取り入れると語る。
ゴダード
王権競技会の候補者の一人で、老いた人々の待遇改善を掲げるローグ族の候補者。ローグ族はかつての併合戦争の終結後に復興労働に従事した労働者が多くいた過去があるが、正しく報いられていないという声が後を絶たず、ゴダートも高齢世代に年金を出すように求めている。しかし戦後復興期は200年も前の話で、長命なローグ族以外とってはもはや歴史の一部となっているため、今の現役世代からの支持は意見が分かれている。
ルドルフ
王権競技会の候補者の一人で、軍国主義を掲げるルサント族の候補者。現在の同君連合性を軟弱だと批判し、単一の軍事統制国家への改革を叫ぶ。改革のためならオセアナ公国やモンタリオ公国への侵略も辞さないという強行派。しかしその心根には戦争によって地方の一貴族へと没落した家を表舞台に復権させたいという個人的な執念が隠れている。
リナ
王権競技会の候補者の一人で、鎧戦車工房の宣伝のため参加するユージフ族の候補者。実家のカイデン工房の経営難を救うことが大目的であり、政治的な展望は無い。技師の間でカイデン工房の部品の評価は高い。

支援者

キャゼリナ
王権競技会の候補者の一人で、富裕層による搾取に反対するパリパス族の候補生。「金持ちを賞金首にする」という公約を掲げ支持を得ている。
バードン
マルティラの街の警備隊長を務めるルサント族の戦士。正義感にあふれ信頼を得ている好漢。
アロンゾ
マルティラの街で出会うニディア族の青年。情報収集能力が高く他人を欺く才能に長けており、悪辣な金持ちや権力者を騙す。
ベルギッタ
王都の「ライケン魔道器商会」の魔道器商人でローグ族の支援者。冷淡な態度で裏社会とのつながりなど黒い噂が絶えず近寄りがたいイメージがあるが、種族による差別感情を持たず、実力で人を評価する。
マリア
王都の裏通りにある酒場「蜜蜂のささやき亭」で店主のファビアンヌの手伝いをこなしながら暮らす健気な少女。ローグ族とイシュキア族の異族混血という特徴から差別的なで見られることも少なくない。

地理

ビルガ島
南方の内海にあるムツタリ族の多くが暮らしている島。王国で唯一惺教の布教が手つかずの土地であり「未開の島」と言われている。「竜神信仰」という土着信仰があり、竜神と直に対面することを許された巫女が中心を担っている。
オセアナ公国
連合王国を構成する国のひとつで大陸の西側を占めている国。首都は大陸最大の貿易港「ブライハーヴェン」。特有の海流のせいで古くから密猟や海賊行為の対処を一手に引き受けてきたため強力な海軍を擁しており「馬にまたがる兵よりも、開閉こそが軍の花形」といった独自の文化が根づいている。
モンタリオ公国
連合王国を構成する国のひとつで大陸の東側を占めている国。首都は惺教の聖地である山間の街「アルタベリー」。国土の半分以上が寒冷地で、寒さに強いルサント族やローグ族の名家が多く名を連ねる。現在の領主侯もローグ族であるため他の国よりもローグ族の発言力が強いと言われる。
マルティラ
王都南西にある古城の街。王都とオセアナ公国の半ばあたりに位置する街道沿いで最も大きい街。併合戦争の時代からある古城「クリアンテ城」のもとにできた城下町で規模の割に鄙びた街と言われることも。高低差のある町並みと少々癖のある名物料理など見どころの多い街だが、最近になってなにやら厄介な問題を抱えているという。
ブライハーヴェン
オセアナ公国の首都となる王国最大の港町。伝統的に商人がも持つ力が強く、自由で陽気な気風で満ちている。ブライハーヴェンならではの娯楽として、闘技場が存在する。海岸沿いの海底に巨大なマグラ結晶の鉱脈があると言われており、その影響から海上には自然法則に反するような不思議な景色が広がる。
アルタベリー
モンタリオ公国の首都である山岳都市。雪深い山間に居を構えるが惺教発祥の地として多くの人々が集まる。聖地と呼ばれる場所には神が自らの手で形を成さしめたと伝わる「聖岩」と呼ばれる大岩が宙に浮いている。平らな土地に乏しく、古くから橋をかけながら街を拡げてきた。その様相から今では「霊峰の谷間に掛かる天空の街」と称える人もいる。
トラディア砂漠
王都グラントラドを囲む巨大な砂漠地帯。以前は砂漠と言えるほどの広さではなかったが、大聖堂ができた頃を堺に急速に砂漠化が進んだ。一説によると東からの砂を含んだ風を大聖堂がせき止めてしまうからとも言われる。砂地棲の危険な生き物が街道に現れるようになったことが人々の問題となっている。
北部国境の砦
ユークロニア、オセアナ公国の国境線の北端にある防衛砦。併合戦争時代に建てられた砦で今となっては防衛拠点としてではなく、新兵たちの練兵場として利用されている。
ノルド廃鉱山
ユークロニア北西部にあるマグラ結晶の鉱山。高純度のマグラ結晶が取れることから王の直轄地とされていたが、数年前に事故で多くの犠牲者が出たため、現在はその原因が除かれるまで操業が止まっている。マグラ結晶自体はまだ採れるため、盗掘者が後を絶たない。

敵対者

ルイ
武人としても魔道士としても並外れた実力を持つ国軍きっての傑物であり、王殺しの大逆人。異例の若さで王侯の列に加わるクレマール族の将校。優れた智謀や人心掌握に長けており、少年兵の頃から才能を開花させており「早熟の怪物」と呼ばれていた。王殺しの大逆人でありながらもその階級を正式に剥奪できるものが存在しないため、ルイ一党は今も堂々と正規の国軍装備で活動している。
フィデリオ
ルイが率いる私兵団の幹部で弟のバジリオとともに「マグナス兄弟」として一目を置かれるパリパス族。ルイが今の階級に昇り詰める前から軍で側近を務めており、厚い信頼を得ている。パリパス族が高い地位に立つことに対する批判を常にその戦果で黙らせてきた。
バジリオ
ルイが率いる私兵団の幹部で兄のフィデリオとともに「マグナス兄弟」として一目を置かれるパリパス族。兄の判断に常に絶対の信頼を寄せており、彼の言動を肯定するために行動する。恵まれた体躯を武器に配下随一の武闘派として知られている。
死人使いの男
「操作系の魔法を人の遺体に使うこと」という、魔法を扱うすべての者が絶対に犯してはならない禁忌を犯したものは「死人使い」と呼ばれ、あらゆる身分や資格を失うことになる。王の葬儀が営まれた日、ルイの配下であるこの男がその禁を破り大観衆の前で死人を操った。片方だけのクレマールの角、開くことがない三の目を持つ異族混血。
カラドリウス号
ルイが所有する大型の鎧戦車。王国史上初めて実用化された継続的に飛行できる空を飛ぶ鎧戦車でもある。本来は王国軍の象徴となるべく建造されたが、実質ルイの占有物となっている。

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