マスターデュエルの前環境のメタ振り返りと今後の環境考察についての記事です。世界王者になったこともある魔鏡さんに前環境メタの振り返りや今後の環境考察、今後実装される注目テーマについて執筆していただきました。
魔鏡の環境考察一覧 | |||
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本記事の執筆者 | |
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魔鏡 遊戯王2019年世界大会優勝など様々な実績を持つプレイヤー |
幻影勇者の代表的なカード | ||
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バルディッシュ | デスフェニ | グリフォンライダー |
7/11に実装された「ワンダリングトラベラーズ」により、「勇者」「ふわんだりぃず」が追加され、環境が再び変化しました。中でも注目すべきテーマは、「勇者幻影騎士団」です。既存テーマの「幻影騎士団」に、今回実装された「勇者」を組み合わせたデッキであり、レベル3モンスターによる「ケルビーニ」展開から、「幻影」パーツまたは「勇者」パーツへのアクセスというシナジーがあります。
先攻展開での注目カード | ||
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ケルビーニ | アナコンダ | 幻影霧剣 |
先攻は「ケルビーニ」から「ラスティバルディッシュ」へと繋げ、「幻影霧剣」の罠による妨害と共に、「アナコンダ」から「フュージョンデステニー」を落とし、「デストロイフェニックスガイ」を特殊召喚することで、前と後の両方に妨害を構えられます。そこに「勇者パーツ」が合わさることで、「グリフォンライダー」の妨害も追加され、より強固な盤面を形成することができます。さらに、「ラスティバルディッシュ」や「リヴァイエール」を経由することで、後続の確保も展開中に行えるという点も健在です。
後手捲りで注目カード | ||
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アラメシア | ドラコバック | ブレイクソード |
後攻も「勇者」展開からの「ドラコパック」によるバウンス、「ブレイクソード」等で妨害を踏みながら展開可能のため、手数が多いです。以上のことから、現状「勇者幻影騎士団」が環境トップと呼ぶにふさわしい分布となっています。
天威勇者の代表的なカード | ||
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ハリファイバー | ボウテンコウ | 天威龍-ヴィシュダ |
既存テーマだった「天威相剣」も、「勇者パーツ」を取り入れることで環境に食い込んでいる印象です。「天威」も召喚時効果を使うカードの採用が少なく、「勇者トークン」による通常モンスター生成とも相性が良いです。「ヴィシュダ」による除去能力の高さも健在で、「アークネメシスプロートス」による、特殊召喚封じで蓋をすることもできるため、有力です。
ふわんだりぃずの代表的なカード | ||
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えんぺん | 烈風の結界像 | 烈風帝ライザー |
もうひとつの新規テーマ「ふわんだりぃず」の分布も多数見受けられます。「増殖するG」を受け付けない展開からの「えんぺん」成立は、特殊召喚された攻撃表示モンスターの効果発動を封じるという盤面を作ることができ、リンクモンスターを多用するデッキに対して強いです。その他にも、「烈風の結界像」による特殊召喚封じ、「ライザー」によるバウンスは、「デスフェニギミック」に対して有効であり、このテーマの強みです。
弱点としては、効果無効系妨害に弱いため、「勇者幻影騎士団」の「幻影霧剣」や、「グリフォンライダー」を超えるのが難しい点が今後の課題とも言えます。
環境で見るリンクテーマ | |
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純鉄獣 | イビルツイン |
「鉄獣戦線」「イビルツイン」あたりのリンク召喚を多用するデッキは、「ふわんだりぃずえんぺん」の実装に伴い、減少している印象です。また、この2つデッキタイプは相手の「グリフォンライダー」も重く、妨害が直撃したのちの手数が少ないのも減少している理由と考えられます。
電脳堺の代表的なカード | ||
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瑞々 | VFD | 朱雀 |
「電脳堺」に関しては、前期同様「VFD」「朱雀」の盤面を形成すればまず負けることは少ないですが、後攻の手数の面から、「勇者ギミック」+αのデッキにやや遅れをとっています。先攻で妨害が簡単に立つような環境であるため、先攻完封を優先する「電脳堺」より、後手の対応能力が優れている「勇者幻影騎士団」や「天威勇者」の方が、分布は明らかに多い状態です。
召喚権を使う1枚初動テーマ | ||
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十二獣 | プランキッズ | @イグニスター |
「十二獣」「プランキッズ」「@イグニスター」等の1枚初動デッキに関しては、「デストロイフェニックスガイ」や、「グリフォンライダー」の成立のハードルの低さから、1妨害を攻略しづらい上記テーマは明らかに少なくなりつつあります。
代表的な罠テーマ | |
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エルドリッチ | サブテラー |
「エルドリッチ」「サブテラー」等の罠主体デッキに関しては、「勇者ギミック」の「グリフォンライダー」によるチェックから、「ドラゴバック」による除去が辛いため、罠主体のデッキはかなり向かい風であるという印象です。
手数が多く破壊妨害を持っているデッキ | |
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幻影勇者 | 天威勇者 |
以上のことから、「勇者パーツ」の実装により「グリフォンライダー」による先攻の妨害、「ドラゴバック」による後攻の除去のハードルが下がっています。後攻は、「グリフォンライダー」を踏めるほどの手数があり、先攻は「勇者トークン」を除去できる妨害を敷くことができるデッキが活躍している環境であったと考察できます。
ガーディアン・キマイラ |
新パック「インヴィンシブルレイド」にて融合の汎用と呼べるカードである、「ガーディアンキマイラ」も実装されました。過去にOCGの環境にて、主に「デスピアデッキ」に採用されており、「赫の烙印」から対象を取らない破壊+ドローというパワーの高い動きが可能です。他にも、現状であれば「ファーニマルデッキ」や「月光デッキ」にも採用できるため、幅広い活躍が見込めるカードと言えます。今後強化される「デスピアデッキ」の必須パーツになるので、最低でも1枚は確保しておきましょう。
OCGでも入賞実績のある「ダイノルフィア」ですが、OCGにてすでに存在しているエースモンスターの「ダイノルフィアレクスターム」とデッキの初動であるデッキ融合の「ダイノルフィアフレンジー」の2枚が収録されておらず、現状環境に食い込むことが難しいためです。次弾以降の実装に期待しましょう。
8/10のパックにて、「ダイノルフィア」「ビートルーパー」「DD」の新規モンスターが実装されました。しかし、今回のアップデートでは、アップデート前の環境に対して及ぼす影響はごく僅かだと思われます。
ダイノルフィアの代表的なカード | ||
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ドメイン | ブルート | ケントレギナ |
上記でも説明した通り、「ダイノルフィア」はパーツがまだ足りておらず完全体と言えなく、環境に食い込めるだけのパワーはまだありません。新規カードの追加を待ちましょう。
新パックにて追加、強化されたテーマ | |
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ビートルーパー | DD |
「ビートルーパー」や「DD」に関しましても、展開の成立と共に妨害の構えが成立するデッキであるため、「誘発」+「グリフォンライダー」を完全に超えながら展開をしなければならないため、勇者環境におきましては、活躍はやや厳しいという評価となります。
まとめると、今回のアップデートにて実装された新弾に関しては、今後実装されるカード待ちという評価に留まります。上記のことから、今後も、勇者パーツを出張採用しているデッキを脅かすようなカードは実装されなかったため、アップデート後も現環境には、全くと言っていいほど影響は与えないでしょう。
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全期間最高ランク到達
OCG歴10年↑
DC形式銅アイコンx5
DC形式ALL1000位前後
はみるとん
youtube登録者数12万人
Twitterフォロワー数4.2万人
遊戯王プレイ歴20年
魔鏡
世界大会 Yu-Gi-Oh! WCS2019 優勝
日本選手権 japan Championship ベスト16
YCSJ OSAKA2019 ベスト8
YCSJ YOKOHAMA2022 ベスト16
OCGプレイ歴10年
魔鏡の環境振り返りと今後の環境考察vol.3【遊戯王】
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