【アルセウス】評価・レビュー|プレイした感想【ポケモンレジェンズ】

評価・レビュー|プレイした感想

ポケモンアルセウスにおける、評価およびレビュー記事です。

ポケモンアルセウスのGame8スコア

Game8スコア

総合評価
44.2点/60
世界観
(ポケモン)
グラフィック 戦闘
9.0/10 7.9/10 4.9/10
キャラクター
(ストーリー)
サウンド 快適さ
7.8/10 7.8/10 6.73/10

【総合評価】
編集部が話し合いによって決める参考値です。総合評価は10点満点となっており、10点=神ゲー、5点=普通、1点=致命的のように点数が高いほどより面白いゲームと言えます。
【6項目評価】
世界観:アルセウス世界の出来栄えの参考値
グラフィック:映像や背景の綺麗さの参考値
戦闘:戦闘システムの面白さなどの参考値
キャラクター:キャラたちの魅力、背景の参考値
サウンド:ボイスやSE、BGM等の参考値
快適さ:ロード時間や操作性、運営の更新性の参考値

メンバーの評価

ゆきの 9 8 8 7 10 8
根暗 9 9 3 8 8 6
tomaton 9 8 6 10 9 8
攻略班h 9 9 6 8 8 6
エイト 8 6 0 7 7 6
神田 10 9 8 10 9 10
キリン 10 8 5 9 9 8
攻略班Q 7 6 3 4 5 2
攻略班P 9 8 3 8 7 6
りにあ 9 8 5 8 8 7
ウィルソン 10 8 7 7 6 7

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こんなあなたにおすすめ!

  • ポケモン剣盾でワイルドエリアにずっといた人
  • ダイパが好きな人(地方繋がり)
  • フィールドを駆け回りながらポケモンを集めたい人

みんなの評価

最高!!超面白い!!!
5505
面白い!!
734
まぁまぁ
403
イマイチ
1520
ずっとポケモン捕まえてます
321

ポケモンアルセウスのレビュー・評価

時空の裂け目からヒスイ地方へ?

アルセウスフォン

異世界とスマホ……ではなくアルセウスフォン

まず白状いたしますと、筆者はポケモンシリーズを20年ぶりにプレイします。ルビー・サファイアが最後のポケモンでした。なので、実質ポケモン新規といっていいほどです。そのため、本レビューはほぼポケモン未経験者によるレビューになるのをご承知おきください。

時空の裂け目

さて、そんな筆者が最初に面食らったのはまるで異世界転移もののようなオープニングです。「時空の裂け目」から落ちてきた主人公は、ポケモンが生息している”不思議”な世界へと舞い降りることとなりました。

ポケモンとの距離が遠い世界

ポケモンとの距離が遠い

ポケモンとの共生が完全にはない地方でのお話

筆者がプレイしていたころや、あるいは最近のポケモンシリーズでも基本的にポケットモンスターたちは人の良きパートーナーでした。今作ではそれと打って変わってポケモンとの交流がほとんどない場所が舞台です。

ポケモンに近づけるというだけでも半ば尊敬され、さらにあろうことか主人公は逃げ出してきた3匹のポケモンたちをあっという間に捕まえてしまいます。そんな才能を見初められ主人公はポケモン図鑑を完成させる、という博士の目的、そして「アルセウスフォン」からのメッセージ「すべてのポケモンとであえ」を達成しよう、というのが本作の流れとなります。

ポケモンが”リアル”にいる世界

ポケモンのリアル
紆余曲折がありギンガ団に所属でき、そして広い世界へと旅立ちます。その世界で見つけるポケモンは、主人公を見つけたら襲ってくるし、あるいは逃げ出すものもいます。従来作品でもシンボルエンカウントのシリーズではこちらを見つけると襲ってくるものもいましたが、それらは必ずポケモンバトルになります。そして本作ではその点が異なります。
バトル中ビート板

ビート板に乗って戦っている。細かいリアルさ?も面白い

この点こそが、ポケモンがリアルにいるのかなぁ、と思わせてくれる要素になっているのではないでしょうか。野生のポケモンはこちらがボールを投げるのを待ってはくれません。また、サイズ感も表現されており、ポケモンファンにはより嬉しい点なはずです。

大きな大きなオヤブン

オヤブンカビゴンの大きさ

デカァァァァァいッ説明不要!!

先ほどサイズ感に関して触れました。その中でもひときわ目立つのが「オヤブン」と呼ばれる個体です。特徴を一つ言うとしたら、でかいです。例えば「カビゴン」は、公式のポケモン図鑑では高さ2.1m、体重460kgとなっています。これでも大きいですが、オヤブンカビゴンは高さ3.57m、体重はなんと約1トンあります。

大きさの違いが如実にわかる

ポケモンはコロトック。2.5mと0.87mの差

また、元々大きなポケモンでなくてもオヤブンは主人公を優に超える大きさでもあったり、それは通常個体のポケモンと比べてみると一目瞭然です。この大きさも、フィールドで会うと赤く光る目も相まって怖いな、と思うこともありましたが、味方になるとその大きさが頼もしくも感じたり、あるいは可愛く見えたりもしました。

世界が広がっていく楽しさ

溺れる主人公

数秒水に入ると溺れてしまう

もう一つフィールドについてどうしても触れておきたいことがあります。本作はオープンワールドのような作品です。しかし、一方で同じく任天堂の名作『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』と比べると、崖を登ったり、パラセールで滑空してみたり、あるいは泳いだりといったことが序盤はできませんし、ジャンプもコマンドとしてありません。

もちろんジャンルとしても異なるのでゼルダとは比べる必要がないのも承知ですが、フィールドに関して言えばもう少し自由度が高ければ、と思いました。そしてそれはゲームを進めていくと間違っていたことに気づきます。この当初不自由に感じていたことこそが、むしろ世界が広がった、と感じられる要素でした。

というのも、本作はポケモンです。PVでもポケモンに乗れることはわかっていましたが、ストーリーを進めるにつれ、乗れるポケモンが増え、やれることも増えていきます。先ほどやりたいと感じたことはすべてポケモンたちのおかげでできるようになるのです。

崖を登るニューラ

籠を背負って崖を登るニューラ。どことなく既視感

そして本作を際立たせているのは、当たり前のことですがそれらをポケモンの力を借りて、という点にこそあります。恐怖の対象ですらあったポケモンたちに乗り、世界を冒険する。これは「ポケットモンスター」という多くの人に愛される、これまた多くのポケモンたちがいるからこそ成り立っているのではないでしょうか。

ただ一点、惜しむらくは乗れるポケモンが固定だったことです。もちろん大きさとの兼ね合いなどがあり、すべてのポケモンの背中に乗せてもらうことは無理でしょう。とはいえ、特定のポケモンだけでなく、お気に入りのポケモンの力を借りたかったなぁ、と思うのは、それだけポケモンたちに魅力があるからでしょう。

従来と異なる戦闘

荒ぶってしまったポケモン。攻撃を避けてシズメダマを当てる必要がある

本作の戦闘システムは従来とやや異なります。最も異なっているのは、荒ぶってしまったポケモンたち、シズメダマを投げて落ち着かせるというアクション要素でしょう。この戦闘はポケモンの行動をよく見て、避けて玉を投げるというシンプルなものです。とはいえ、ポケモンたちが恐ろしい技を使ってくるのがよく分かるでしょう。

戦闘シーン

画面右側に表示されているのが行動順

ただ、これは全く新しいものです。従来とやや異なる戦闘というのは、他ならぬポケモンバトルです。戦闘中SwitchのYボタンを押すと行動順が見れる他、「早業・力業」というものが追加されています。


行動順というのは、そのまま行動順です。ただ、これが見れるということは従来のターン制のバトルとは違います。この行動順に大きく関わってくるのが「早業・力業」という新要素です。

早業

「早業」は威力が低い代わりに次に回ってくる行動順を早める効果があります。場合によっては2回連続で行動することもできるので、大きなメリットとなります。一方で「力業」は威力・命中が上がる代わりに順番が遅くなります。力業は強力ですが、敵に連続行動を許してしまう場合があるのです。この点が従来のコマンドバトルを踏襲しつつも、差別化が図られている点です。

一方でこれらが従来作品と比べて本作の戦闘を面白くさせているかと言われると、正直なところではなんとも言えません。もちろん、筆者は20年ぶりなので最近の作品と比べて、ということは言えませんが、少しの変更要素にとどまってしまっていると感じました

ロードは快適な一方でUI/UX周りに不満も

次にロードやUI/UXについても触れたいと思います。ロードに関しては文句なしです。筆者がプレイした限り10秒以上待たされた記憶はなく、同じフィールド内のファストトラベルであればほぼ待たされずに移動が可能です。ポケモンをたくさん捕まえたいと思ったら、複数ある拠点にファストトラベルしたいと感じるので、この点は本当に素晴らしいです。
靴の着脱

靴を履いたり裸足になったり。細かい点も注目

グラフィックもこの水準であれば十分満足できます。ジャギも全く気にならないといったら嘘になりますが許容範囲内です。本音を言えば、任天堂にはより高性能のハードを出してほしい気持ちもあるのですが、それでもこのロードの速さがあれば快適であるのは間違いないでしょう。

ミニマップがない

マーカーは立てられるもののミニマップなどがない

ただ、それ以外は気になる点がいくつかあります。筆者が最も気になる点はミニマップがない点です。もちろん、メイン任務やサブ任務を設定すれば次に行く地点は見回せばわかりますし、マーカーをつけることもできます。とはいえ今自分がどの方角に進んでいるかがわからないのは広いマップを探索する本作の仕様とは相性が悪いです。

他にもアヤシシ様の操作でSwitchのBボタンでダッシュ、SwitchのYボタンでジャンプなのですが、これらを同時に行おうと思うとカメラ操作が難しくなります。特に風船割りのミニゲームでは致命的です。また、フィールドに出る場合必ず門から出なければならない点や、マップを選択して直接キャンプを選んでもその場所に行けないこと。放牧場ではポケモンがソートできないことなどやサブ任務でアイテムを渡す場合、所持していなければならないという点にも不満が残ります。


細かい点では街にいる間はダッシュしても息切れしない仕様にしてると助かりますし、カメラが少しだけ近いのも気になります。すべてを改善してほしいは言い過ぎですが、こうした細かい点のいくつかだけでも修正してもらえると格段に遊びやすさが向上して、より素晴らしい作品になるのかな、と思います。

2022年最初の秀作

""

筆者にとって20年ぶりのポケモンとなった『Pokémon LEGENDS アルセウス』ですが、ポケモンブランドの新しい挑戦をしながらも、新規層にも受け入れられる作品となったのではないでしょうか。というのも、本作ではポケモンが前面に押し出されています。

筆者の自分語りで恐縮なのですが、最近のポケモンに対しては、久しぶりにやろうかな、と思っても6Vといった言葉や個体値、厳選などなど、当時何も知らずに遊んでいたころと比べるとなんだか複雑だなぁ、難しいなぁ、というネガティブな感情を持っていました。しかし本作は違います。個体値などは言ってしまえば見た目だけで、努力値といったものもないそうです。これらの単語すべてが外国語のように思えてしまう筆者からすると、非常に遊びやすい作品でした。

一方で、既存ファン、対戦などを楽しみにしているユーザーにはその期待とは違う場所にある作品です。本作のオンライン要素は通信交換のみとなっています。また、先ほども書いたように戦闘だけに限って言うと、従来シリーズの方が面白く遊べるのだろうな、というのが忌憚ない意見です。

ただし、だからこそより手軽に遊べるポケモンとなっていますし、恐らく本作が目指すところには戦闘はないように思えます。本作は「ポケモンバトル」ではなく「ポケモン」を前面に押し出した作品となっており、さらにそれらを集めて図鑑を完成させる。そのことに最も比重がかけられているでしょう。

調査結果報告画面

30匹以上捕まえたときのリザルト画面。項目も複数あり、ついつい狙ってしまう

実際、最近のポケモンを知らない筆者もフィールドに潜って、気づいたら50匹以上を捕まえていました。極端に言ってしまえばボールを投げて捕まえるというだけのはずなのに、これが妙に楽しいのです。

それは単純に集める楽しみもありますし、徐々に図鑑が埋まっていくという達成感もあるでしょう。他にも今の個体大きかったんだなぁ、といった情報を見る楽しさや、特にオヤブンを捕まえたらすかさず「つよさをみる」で高さ・重さを確認して、でかっ、いわりに軽っ、とかを一人で楽しんでいます。

""
総評すると、2022年最初の秀作というに相応しい作品です。少し勝手が違う部分や、対戦が楽しめないといった要素もありますが、本作で目指そうとしている点が従来シリーズとは違うことを考慮に入れれば決してマイナスポイントにはなり得ません

今後レジェンズシリーズとして展開していくときには、もっとポケモンを前面に押し出すといいな、など様々思うところはありますが、ポケモンシリーズの新展開一作目として、従来ファンや筆者のように巨大IPだからこそ及び腰になってしまうユーザーにも、とにかくポケモンが気になったらプレイしてみる価値がある作品に仕上がったのではないでしょうか。

ポケモンアルセウスの感想

攻略班の感想

ギンナンゆきの
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
9 8 8 7 10 8
好きなポケモン:ワタシラガ
プレイしたシリーズ:金銀、ルビサファ、ダイパ、BW、剣盾
ポケモンシリーズ初のアクションRPGということで期待していましたが、想像以上のクオリティの高さで驚きました。ポケモン剣盾のワイルドエリアのような、「ポケモンが自由に生きている」場面を見ることができ、ボールをぶつけた時のポケモンの反応が今作の見どころの一つで個人的には非常に気に入っています。図鑑埋めや収集要素、サブ任務などやり込み要素も豊富なため、やめどきがわからなくなるほど時間があっという間になくなります。DLCが発売されたら即買いするレベルの面白さでした。
ススキ根暗
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
9 9 3 8 8 6
好きなポケモン:メガボーマンダ
プレイしたシリーズ:全作
思えば20と数年前、カントーの地を踏みしめた際の目標は「ポケモンを151匹集めること」でした。アクション要素の追加やバトルシステムの大幅な変更などの新しい試みが目立つ本作ですが、目標はこの原点である「ポケモンを集めること」に回帰しています。 「研究レベル」という要素も、ある種の原点回帰なのかもしれません。単純に「ポケモンがまだ未知の生物である」「ボールを自由に投げられるゲーム性」に適した要素であるというだけかもしれませんが、過去の作品よりも一層ポケモン達を深く知ることができる仕様になっています。数が多くなりすぎて個の心に宿らないポケモン達もいる中、研究レベルによって1匹1匹に向き合う機会が訪れたことは一人のポケモンファンとしてとても嬉しく思います。ゲーム性に関しては本記事においても、他メディア様でも語られているので語りません。ポケモンという「レジェンド」達をとても大事に扱っている作品であることが伝わればなと思います。
デンボクtomaton
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
9 8 6 10 9 8
好きなポケモン:カジッチュ
プレイしたシリーズ:全作
面白かったのですが、他の攻略班が絶賛してるので少し辛口でいきます。 ポケモンアルセウスは、図鑑埋めや探索を楽しむ【収集ゲーム】であり、対戦やバトルはサブ要素的なゲームでした。 収集要素が強いこともあり、中盤以降は作業感が結構強く、今までのポケモンが好きなユーザーの中には、楽しめない方もいるのではないかなと思いました。 また個人的に悲しかったのは、途中で捕まえた野生ポケモン(おやぶん)がパーティのポケモンよりも強いことが多かったことです。序盤に集めたポケモンよりも強いため、何度も何度もパーティを編成してしまい、過去作のポケモンよりパーティに愛着がわきませんでした。 ただ、捕まえるシステムは画期的で面白かったです。そのため、対戦要素(努力値や個体値)を残しつつ、ポケモンの捕まえ方には今作を取り入れた、新作に期待しています。
ウォロ攻略班h
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
9 9 6 8 8 6
好きなポケモン:ヨクバリス
プレイしたシリーズ:サンムーン以外全て
多くのレビューで見るように「リアルにポケモンが存在する世界」を体験できる点において、文句なしの最高のゲームだったように思います。新しいマップでの、「ここにはどんなポケモンが生息しているのだろう」とワクワクしながら探索することができました。
ただ、細かい点にはなりますが「牧場(ボックス)の機能がお粗末である」ことや、「ミニマップが表示されない」ことはややストレスに感じることがありました。 ゲームシステム上、ポケモンをたくさん捕まえて逃がす場合が多いのですが、牧場での検索機能が使いづらく牧場内を整理できないことで、特定のポケモンしか使わなくなり牧場が放置されがちになってしまうと思います。アイテムが整理できるのに、なぜ牧場は整理できないのか…。。
また、エリア移動中ミニマップが表示されないので、自分がどこに向かっているかをいちいちマップを開いて確認しなければならず、ピンポイントで向かいたい場所に向かうことを難しくしてしまっています。アップデートで改善されると良いですね。
ここまで読むと少し酷評に聞こえるかもしれませんが、ポケモン最新作としてかなりポジティブな可能性を広げた作品となったのではと感じています。新しい捕獲システムや広大なマップが今後のポケモン新作に導入されると面白そうですね!ポケモンに少しでも興味がある方はぜひ触れてみてほしい、そんなゲームになっていると思います!
セキエイト
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
8 6 0 7 7 6
好きなポケモン:フライゴン・サーナイト
プレイしたシリーズ:金銀、RSE、Pt、BW2、XY、救助隊DX、コロシアム
本作においてプレイ体験を妨げている要素は大きく分けて2つ。1つは牧場(ボックス)機能、もう1つはポケモンバトル。
牧場はソート機能なし、フィルターはあるもののレベルやオヤブンなどの絞り込みができず、そもそも足繁く通う場所であるのに村の牧場まで微妙に距離があるのも気がかり。誤って逃さないようなロック機能もなければ、ステータス画面から直接図鑑確認に行けなかったり、進化や強化アイテムを直接使えなかったり、不便と言わざるをえない。
ポケモンバトルについては、言ってしまおう。不要。この一言に尽きる。ポケモンを探したり捕まえたりする快適さを一気に損ねてしまっている。そのポケモンバトルも、当然ながら対戦相手はNPCのみ。そもそも「ポケモンに対する理解が浅い世界観」ともミスマッチだ。野生のポケモンに対してもバトルではなく、嫌な匂いを発する玉だとか、直接攻撃を加えて弱らせる方法だとか、人間が直接対抗できる手段が用意されて然るべきではないか。

本作のゲームシステムは好きだ。名前も姿も分からない不思議な生き物と遭遇し生態を調査する。ポケモンに対する恐怖を、人間が対抗できる驚異、あるいは共存できる生物として理解と親交を深めていく。本来の「ポケモン」とは何かを改めて感じさせる作品だった。システムも世界観も根本から見直した、一大スピンオフ作品なのだ。ただそれを、本家ポケモンの「お約束」が足を引っ張っているのだとしたら、残念でならない。
本作はポケモンシリーズの中でも屈指の売上を叩き出していると聞いている。もし次回作があるとするならば、本作のゲームシステムをとことん追究した作品を見てみたい。『pokemon Legends アルセウス』は、まだまだ面白くなる余地が多分に残されている。
カイ神田
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
10 9 8 10 9 10
好きなポケモン:メガガルーラ
プレイしたシリーズ:ほぼ全作
これまではポケットモンスターシリーズを対戦ゲームとして遊んでいたため、こうしたシナリオを楽しむポケモンはほぼ初めてとなるプレイでした。結論から言うと非常に満足行く完成度であり、ゲームの細部まで楽しめると感じています。
ストーリーに感動したのはもちろんですが一番感動したのはシステム面です。アルセウスのシステムが従来と大きく変わったのは主にフィールド画面と戦闘画面ですが、これまでのポケモンは必ず型に嵌った順序で野生のポケモンとのやりとりを行っていました。ただし、今作はボールを投げるのにわざわざ違うメニュー画面を開かないどころか、ポケモンと出会ってから即モンスターボールを投げることができ、ポケモンゲットをテンポよく行うことができました。
従来のシリーズではポケモンゲットまでのテンポの悪さが気になり図鑑を揃えることや、出会ったポケモンをゲットすることに抵抗がありました。しかし今作はテンポよくボールを投げることが可能であるためポケモンを捕まえるだけでなく、ボールを投げた後もプレイヤーの行動が可能であるためゲーム全体で軽快になったと感じています。ゲーム全体がスピーディになり従来のシリーズに比べて極めて現代的になったと感じており、これからの作品にも大きな期待を抱けるかもしれません。
これまでの作品とは大きく変わった構成、ゲームシステムではありますが、アクションゲームでありながら今後のポケットモンスターシリーズに大きな期待を寄せられる作品となりました。ポケモンという素晴らしいコンテンツである以上、新作には毎度過度な期待をしてしまうのですが、今回のポケモンアルセウスに関してはどれをとっても満足がいくゲームとなっていました。酔い止めを何度も投薬してでもプレイし切れたことを幸せに感じています。
ウォロキリン
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
10 8 5 9 9 8
好きなポケモン:カイオーガ
プレイしたシリーズ:全作
ポケモンシリーズは全作プレイしていますが、その中でもトップクラスに面白い作品でした。面白さや本作の魅力については他の攻略班が書いていますので、本編で対戦をメインにプレイしているということもあり、本作で大幅な変更が行われたバトル面について触れたいと思います。

正直に言いますと、本作から追加されたバトルシステムである「早業」と「力業」ですが、ほとんど使わなかったです。特に「早業」は威力が下がる代わりに行動順が早くなりやすいとのことでしたが、すぐ次のターンが早くなるのではなく、3〜4ターン先の行動順が早くなる場合が多く「普通に攻撃すればもうその頃にはバトル終わってるんだが?」といった状況が多かったです。また、オヤブン戦でもバフがかかっている影響で行動順が変わらず「早業」の恩恵を感じにくい点も残念に感じました。もちろん、上手く活用できていないだけかもしれませんが、せっかく導入した新たなバトルシステムだったので、もう少し立ち回りの幅を広げたり、目に見えて恩恵を感じられる部分を与えて欲しかったというのが本音です。

総評として、バトルシステム面にはやや思うことがありましたが、それ以外は自分の中では完璧で、ポケモン図鑑を全て完成させるまでぶっ続けでプレイするくらいにはハマっていました。今回はシンオウ地方の遥か昔を舞台とした作品ですが、次はホウエン地方やイッシュ地方など、他の地方の過去を舞台とした作品も是非作って頂きたいです!
ヨネ攻略班Q
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
7 6 3 4 5 2
好きなポケモン:ゲンガー
プレイしたシリーズ:USUM、ピカブイ以外
広大なフィールドを自由に駆け回り、そこに住まうポケモン達を捕まえていくというコンセプト自体は非常に面白いと思います。しかし、捕獲のプロセスがワンパターンであったり、ポケモンを見つけるまでの移動や、ポケモンに見つからず近づく移動が不便だったりとせっかくの良い部分を損なってしまう要素が多いなとも思いました。従来のポケモンであれば、ポケモンを捕まえるのが面倒でも、ストーリー上のトレーナーと戦うだけでストーリーを進められますが、本作ではポケモンを捕まえることを強制されるので作業感が強く、飽きが早かったです。

戦闘が面白ければ良かったのですがそうでもなく…。本作における戦闘システムの行動順や「早業・力業」にとにかく悪さをされます。進化したポケモンがどれくらい強くなったかトレーナー戦で試そうとすれば、早業+メインウェポンの2回行動で何もできずに倒され、唐突に始まる3対1のバトルでは、こちらよりレベルの低いポケモンにじわじわなぶられて相棒ポケモンがやられていきます。

(序盤における「イシツブテ」って優秀な壁役のイメージがあるのですが、ライバルポジションのトレーナーが出すピカチュウに早業でんこうせっかのゴリ押しで倒された時には流石に乾いた笑いが出ました)
ラベン博士攻略班P
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
9 8 3 8 7 6
好きなポケモン:カビゴン
プレイしたシリーズ:緑/青/ピカ/金/銀/クリスタル/HG/ムーン/盾/BD/ユナイト/闇の探検隊/はねろ!コイキングなど
ポケモンを愛でたい勢としてはモーションの多彩さが特に嬉しく、難易度もほどよく総評としてかなり面白いゲームではあったが、だからこそ目につく問題点も多く今後の改善に期待したい作品だった。

ちょっとした要素へのこだわりを感じられるのが本作のいいところ。
まず、野生ポケモンにボールを当てたときの表情がなんとも言えないシュールさ。地味ながらも捕獲の楽しみが増す巧い工夫である。
いかめしいオヤブンでも、きのみを投げれば寄ってきてムシャムシャと食べる姿が愛らしい。できることなら手持ちにもエサやりをしたい。
捕まえて手持ちになると、例えばカビゴンならしばらく放置すると座ったり寝てしまったり。「話す」はABYボタンで主人公の表情とポケモンの反応が変わるので、それぞれ見てみたくなってしまう。
N64の「ピカチュウげんきでちゅう」や「ポケモンスナップ」に近い楽しさを感じた。
ポケモンってかわいい。
ロード時間が短くサクサク遊べる点も良い。

つかみはバッチリで最初は夢中になって遊べるが、ゲームも後半になり慣れてくると気になる部分がちらほら。
個人的に最大の難点はバトルシステム、次点で放牧場の使い勝手。
バトルは行動順の仕様がわかりにくい。よくわからないまま2回攻撃で沈められハテナが浮かぶのはプレイヤーの誰もが通る道だろう。説明文になくてもマスクデータで行動順に影響する技があったり、相手の技との噛み合いで表示通りに運ばないこともあり、考えても仕方のないように思えてしまった。
トレーナーとのバトルでは1vs2や1vs3があることに理不尽を感じる。こちらが複数vs1はできないのにこれはちょっとイジメのようではないか。

放牧場はもはやテストプレイしたのか疑問なほど使いにくい仕様である。
なぜ絞り込み機能で該当のポケモンだけ表示させることができないのか。せめてソート(並び替え)でもさせてくれたらと思うが、それすらもなし。
せっかく本家シリーズよりも色違いが入手しやすいのだから、色違いやオヤブンでも絞り込ませてもらいたい。検索結果を色で判別させる点も到底ユニバーサルとは言えないし、大体イシツブテやイワークを検索する際に見つけにくいとは思わなかったのだろうか。

図鑑タスク埋めは各ポケモンレベル10まででいいが、それでも全ポケモン分コンプリートするのはまあまあ骨が折れる。
時空の歪み限定入手のポケモンとなるとそもそも遭遇自体が難しいので、アルセウスに会うことは諦めて他のゲームに気が移ってしまうプレイヤーも少なくないだろう。

難点も多かったが挑戦の意欲を感じた一作。改善点を見直せば、より遊びやすいゲームになる可能性はいくらでも秘めている。
個人的にはDLCよりも新作の開発に期待したいところ。その折にはカントー地方やジョウト地方を舞台にぜひ。
ヒナツりにあ
世界観 グラ 戦闘 キャラ サウ 快適さ
9 8 5 8 8 7
好きなポケモン:ギルガルド
プレイしたシリーズ:ダイヤモンド/剣盾/BD
これまでのシリーズ作品とは大きく変わって、オープンワールドでかつアクション要素が追加され、新しいポケモンの楽しみ方を存分に味わうことができました。その中で自分の好きなポケモンを捕まえたりふれあえる瞬間や、広い世界で一緒に旅をしている感覚になれるのは、剣盾のワイルドエリアとは比べ物にならないほどこの作品の最大の魅力だと感じています。グラフィックや世界観も、スイッチで遊べるものとしては期待以上のものでした。一方で、ポケモンに対戦を求めている人にとっては満足できない作品と言えます。特性や努力値の概念がなくなり、プレイヤー同士での対戦もないため、育成に力を入れる楽しさも薄れています。また、ポケモンを1回捕まえただけでは図鑑が完成せず、図鑑を完成させるためには永遠と同じような作業を繰り返さなければなりません。対戦があれば育成に楽しみをより見出し、図鑑完成までの道のりも捗ったのではないかと思っています。最後に、アクションは滑らかで動きは非常に良かったのですが、ボス戦で負けたとしても敵のHPを減らしたところから復活できるのは、アクションの重要性を無下にしていると感じました。アクションを新要素として取り入れたのであれば、アクションに関してもっと踏み込んだ作品にしてもよかったと思います。アルセウスの世界観を残しつつ、対戦や新要素にも力が入った新作の登場に期待しています。

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ポケモンアルセウスの製品情報

エルデンリングパッケージ
タイトル ポケモン レジェンズ アルセウス
発売日 2022523
開発元 株式会社ゲームフリーク
対応機種
ジャンル
プレイ人数
CERO A

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コメント

217 名無しさん

せっかく同じポケモンを何回も捕まえるタスクあるのに牧場もただの収容所で捕獲後の楽しみが何にも無い。 結局収容できる数も限られているから同じポケモンはすぐ放流するだけでたくさん捕獲する意義がただのストレスでしかない。 あれだけの村が構築できる規模の団なのにポケモンロクに捕まえられてないってのも初期設定甘すぎる気がする。

216 名無しさん

このゲームの良いところはストーリー性や伝説のポケモンを多数捕まえられることもそうだけど 色違い厳選してる時に他のシリーズはポケモンに戦闘で遭遇しないと色違いか分からないけど、今作はフィールドを歩いてて色違いの音が分かる点が好き 大量発生で厳選してる時に色違いの音とエフェクト見ると脳汁が出る

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